機動戦士ガンダムオンラインのレビュー・評価

プレイ期間＝１年
感想＝
良い点
・ガンダム題材であり素材は良い。
・戦闘システムはボーダーブレイク丸パクリなのでしっかりしている。
・ファンタジーアースゼロをパクっており50vs50の大人数で遊べる。

悪い点
・バランスのとり方が悪い。
・初心者もトップランカーも同じマッチング。

総評
今からはじめるべきではない。
ガンダムは言うまでもない人気作品。そしてボーダーブレイク、ファンタジーアースゼロ、いずれもヒットしたゲームであり、その良い所をそのまま持ってきた。
だがしかし、ミックスが大失敗している。

ボーダーブレイクのスピード感、一部を除き即死しない程度にある耐久力。
これを50vs50でやるとどうなるか？ボーダーブレイクプレイヤーは察することができるだろう。
そう、即死しない、つまり瀕死になる程度の攻撃がはるか遠方から大量に飛んでくるのである。
すべて避ける事は不可能に近い、そしてこのゲームの最大の癌である転倒が発生する。
転倒とは、1発くらうとその場に倒れこみ無防備状態になることである。
通常1発食らったら死が確定しているわけだ。

逆にFEZプレイヤー向けに言えば、HPの最大値が半分になっており、仰け反らなくなるスキルもなければ、転倒の無敵もないのだ。

つまり、ボーダーブレイクが売れたのは中規模戦にマッチした戦闘バランスだったからであり、FEZが売れたのは大規模戦にマッチした戦闘バランスだったからである。
それを理解せず、ただ混ぜただけで良いものができるはずがない。開発企業の怠惰である。

そして最近マッチングの変更と階級上昇の変更を行ってしまったことだ。
マッチングの変更はまだ許そう。以前のままだと20分30分またなければゲームが始まらないからだ（それだけ過疎だという事だ）。
しかし、階級はまずかった。
変更により、准尉未満は事実上消滅させられたような形になった。
准尉〜大佐が初心者と区分できる。
そして少佐からはトッププレイヤーと同じ戦場に叩き込まれる。
ボーダーブレイクのシステムであるため、腕の差はモロにでる。機体差ではカバーできない。
悲しいことに、初心者達は心を折られやめていくのである。
せっかく課金で強い機体（例えばガンダムやゲルググ）を手に入れてもジム・ザクに瞬殺されるのである。
なお課金機体はガシャ方式だが、いわゆるBOX式であり1機に4万5千円出せば必ず当たる。しかし、その中で「当たり特性」というものを引く確率が3分の1であり、実質1機あたり、13万5千円（税別）である。
強化にもリアルマネーがかかるが、1機体あたり一万円もかからないのでここでは計算にいれていない。
10万円以上かけた機体が瞬殺される、逆を言えば腕さえあれば10万円の札束ビンタを弾き返せる。

強い、つまりゲームが上手い人しか残らないオンゲに未来は無い。
課金、無課金、上手、下手、これらすべてのプレイヤーは対戦型オンゲに必要な人間であり定着させねばならないということを開発・運営は理解すべきである。