Titanfall（タイタンフォール）のレビュー・評価

プレイ期間＝1週間
感想＝

他のゲームにはないようなアクション性があるが、
8対8なので余り楽しめない。

これがBFの64人対戦やMAGの256人対戦になると楽しかっただろうとは思います。

プレイ期間＝１日（クローズドβ）
感想＝
良い点
・パルクールアクションの爽快感
このゲームをはじめて見ると、ロボット（タイタンと呼ばれる）の威圧感に圧倒されるが、このゲームの最大の特徴は歩兵状態でのパルクールアクションだろう。開発元は違うが、同じEAの「ミラーズエッジ」のように街中、広い平原をそこらかしこと飛び跳ね、壁をつたい、そこらのようなのFPSでは体験できない爽快感がまっている。その爽快感は、戦闘ゲームであることを忘れて、そこらじゅうを飛び回ってしまうほどだ。
また、歩兵のテクニックのひとつに「ロデオ」というタイタンの背中に飛びつき、装甲をはがし、タイタンのシールドを無視してタイタンを攻撃するものがある。これがまたテクニカルで、歩兵一人であの巨大なタイタンを破壊する爽快感は計り知れないものがある。筆者はこの爽快感が忘れられなくクローズドβ期間ずっとロデオを狙ってしまった。
このように飛び回るFPSだと、「操作が難しいのではないか」「画面酔いするのではないか」といった疑問が出てきそうだが、実際のところ操作は簡単で、はじめてから３０分もしたころにはトレイラーに出てくるような、「カッコいい」アクションができた。画面酔いも自分はFPSで画面酔いしやすいほうだが、１０時間以上続けてプレイしていても画面酔いすることは無かった（謎の技術である）。
・タイタンの存在感
前述のように歩兵の存在感もすごいが、タイタンの存在も忘れてはいけない。プレイが始まってから普通は４分たつとタイタンが呼べるようになるのだが、このタイタンを呼んだとき、はるか上空から落とされるタイタンはとてもシネマティックで、しばらくその姿に見入ってしまうほどだ。そしてタイタンの計り知れないパワー。そのパワーは歩兵に比べて圧倒的で地上を歩兵が歩いているとタイタンが通り過ぎただけで踏み潰されて死んでしまう。タイタン対タイタンの戦闘にうかつに近づこうとすれば、流れ弾に当たってすぐに死んでしまう。タイタンは圧倒的な兵器なのだ。
・ゲームバランスのよさ
このゲームはマルチプレイ専用にしては6対6と若干少ないように感じるが、これがベストなゲームバランスを生み出している。戦場には多くのNPCが存在し、6対6とは思えないような大規模な戦闘が繰り広げられる。そのうえ、タイタンは歩兵（パイロット）が操作しなくてもパイロットの指示でAIが自動で戦闘をしてくれる。これによって6対6では実現し得なかった大規模戦闘が可能となった。
また、いくらかのプレイヤースキルには左右されども、たとえばタイタンが１対２ではほとんどの場合２体のほうが勝つ。またいくらタイタンでも多くの歩兵に囲まれてしまえば一瞬で壊されてしまうといったストラテジカルな部分もある。また、FPSが苦手なプレイヤーでも、多く配備されているNPCを倒し続けて味方のチームに貢献するといったこともできる。
・シネマティックな演出
このゲームは非常に凝った演出が多く、たとえばタイタンの呼び出し、破壊されそうなタイタンからの脱出など非常に凝った演出が多い。その中でも特徴的なのが、勝敗がついた後の敗北側の脱出、勝利側のそれの阻止がある。今まで、勝敗がついたあとはすぐにリザルト画面といった単調な演出ではなく、最後の最後までプレイヤーを引き込ませるこの演出には驚嘆せざるを得なかった。

悪い点
・武器・スキルの不足感
クローズドβだったので限られた中でのプレイではあったが、それでも不足感はさけられなかった。製品版ではより多くの武器・スキルが実装されフレキシブルな組み合わせができることを願う。
・戦闘中ロードアウトの変更ができない
自分が見逃していただけかもしれないが、戦闘中のロードアウトの変更ができなかった。これでは相手に合わせた戦略を練ることができない（もしかするとそれが製作者側の意図なのかもしれないが）。
・若干のバグ
敵が使っていた武器を拾うことができるが、明らかにさっきまで敵が弾を打っていたのにもかかわらず、武器を拾うとマガジン残量はフルである...

総評
少し疑問点は残るものの、それを微塵とも問題にされないような圧倒的な爽快感、そして考えに考え抜かれた戦略性、それにおけるゲームバランスの文句のいえない出来。そしてマルチプレイヤー専用とは思えないような圧倒的演出。何一つとっても文句のいえない出来である。プレイしたものは間違いなくこのゲームのとりこになるだろう。