Blade Chronicleのレビュー・評価

プレイ期間＝３ヶ月
感想＝世界観は良かった。

良い点
・和風ベース
・攻撃操作がマウスドラッグという一風変わった操作方法
・ゲームパッドにも対応
・勢力合戦というRvRコンテンツ
　敵性NPCを倒すだけなので、過剰なプレイヤースキルを必要としない
・武器によっては振り方や連撃のつながり方が異なり、個性がある。

悪い点
・一度、勢力に入ると中立に戻れない
・敵対勢力からＰＫをされて当然の世界
　さらにＰＫを仕掛けるデメリットがない
・武器は合戦で取得できる「戦功」で手に入れられるが、
　防具は金策をして、購入・作成しない限り戦力にならない
・無課金でそれなりに成立するのは１種類の戦闘スタイル（型）だけ
・生産コンテンツに異常な労力を要する上に、利益を出せるまでが大変
・アバターが世界観を完全に壊している
・キャラクターの強さは帯刀している武器に依存する
　新しい武器を手に入れても育てる必要がある。


３月頃から始めてみました。
最初の街が広くて複雑に入り組んでいるため、地名やNPC名だけではとても把握できない。
型と呼ばれる戦闘スタイルがあり、守護・重撃・巧迅・念術・壮術とありますが、
無課金で成立するのは重撃のみです。
壮術（ヒーラー）に至っては３４８０円の課金武器を持っていない限り、壮術として扱われません。

物語が進むと２勢力のいずれかに属しなければならなく、それ以降は抗争地区でのレベリングを強要されます。
２勢力の勢力闘争がテーマになっているためか、ＰＫを仕掛けるデメリットがないため、
レベリング中に辻斬りがしかも複数の人数で仕掛けてくることが普通にあります。
勢力合戦にせよＰＫにせよ、そして定期的に開催されている武芸者大会にせよ、
これらの目的のための装備は明らかに違います。
レベリングしているキャラクターの武器は、１本はレベリング用で残り２本は別の用途で用いるための武器である場合が多いのですが、
ＰＫを仕掛ける側は３本ともＰＫ向けの装備で仕掛けてくるため、戦う前から勝てる要素がありません。
余程の人数差がない限り一方的な展開になります。
ユーザー間の認識としては「ＰＫは仕様で、ＰＫされる弱い奴が悪い」という認識と聞きました。

やることの無くなった古参が暇つぶしなのか嫌がらせなのか、集団でＰＫを仕掛けることが多々あります。

ＰＫをしない・されない為の「免争」と呼ばれるシステムがあるのですが、１日１時間得られるものの、
最大５時間しかキープできないため、
ＰＫを避けたい人は１日１時間という制約を強いられることになります。

後に聞いた話によると、同じ勢力でも自分たちの狩場の近くに別のＰＴがいたら、
敵対勢力に頼んでＰＫして排除させるような行為があるそうです。
さらに同じＰＴでもいたずらにＰＫを依頼するようなこともあり、
依頼した本人は課金アイテムを使用することで免争を得られるため、
ＰＴ内のメンバーがやられるところを見て楽しむといった連中も存在するそうです。

敵対勢力でも、とある街では共生できフレンド登録が可能となり、そこからダイレクトチャットによるＰＫ依頼だったり、
「Skype」などのサービスを用いることでゲーム外からのＰＫ依頼が普通に存在するそうです。
彼らの思想は「抗争地区にいて免争をしていない奴はＰＫされて当然」というものと聞きました。

こういった古参プレイヤーのモラル面が非常に醜いものであるため、継続的にレベリングを行う意欲を失いました。

大型アップデートで型破りシステムが存在しますが、その型破りシステムのNPCがいる場所は、
新しくできた街の奥にあるフリーＰＫが可能な抗争地区でもあります。
開発途中では、新しい街は勢力ごとに分かれているが、奥のエリアを抗争地区にすることで、
気軽にPvPやGvGを楽しめるような話であって、そこに行かなければ新しいシステムを利用できないとは何一つ名言していませんでした。

結果として、世界観は良いものの、これを完全に破壊するアバターや運営・開発が恣意的にＰＫの火種を作っていることから、
新規で始めるには酷な状態になっています。

また、勢力ごとに存在する勢力チャットでは会話そのものが無かったり、ノイズだらけの会話ばかりだったり、
新参には聞きたいことも聞けない雰囲気になっていました。
何か言い合いが始まると「Ｄ（ダイレクトチャット）でやれ」と言われて黙らされるため、
勢力に所属したとしても活気のない世界を感じられました。

モラル面の醜さに友達と一緒に休止することにしました。