Blade Chronicleのレビュー・評価

プレイ期間＝
感想＝プレイ期間＝１０ヶ月
感想＝かつてのPKオンライン

×「幕末×和×ファンタジー」
△「日本刀を持って勢力という建前で一方的に轢き殺すＰＫオンライン」
◯「ＰＫやＰＫＫをしたいけど、対外的にできなくなったＰＫオンライン」

ＢＣの魅力は以下になります。

１　緩い仕様の集団戦である「勢力合戦」
　完全に他のＰＣと戦うのではなく、隊長・大将と言われる
　パターン通りに出現する大型NPCを早く倒した勢力の勝利のため、
　これらに群がる〜群がっている人を返り討ちにする大味な集団戦。
　大雑把な戦い方が通用するので気軽に楽しめる。
　ただし戦功（合戦報酬）のためのコンテンツと割り切られている。
２　「武芸者大会」
　完全にＰＣを相手に戦う駆け引きと自身の能力が問われる・・・
　はずであるが、戦う前から装備とメンバーでほぼ結果が見えている。
　レギュレーション通りに点数を稼いだ人の勝ち。
３　生産
　基本的に大赤字の生産であるが、装備を作ると製作者の銘が残るため、
　ゲーム内で有名な職人が存在するほど。
　とにかくマゾの極み。
４　ＰＫ
　段（レベル）差があるとＰＫでのステータス低下があるため、
　結果として高レベルの狩場でＰＫを仕掛ける。
　ＰＫが好きな人であれば悪くはないが
　６月以降から一方的なＰＫを忌み嫌う方向になってしまったらしい。

ＢＣでは５つの型と呼ばれるものがあります。
クラスやジョブに相当するもので、新しい型を取得することで、自宅で帯刀する武器によって型が決まります。
つまるところ自宅に行けばどの型にもなれますが、それぞれの型の段を挙げなければなりません。
武器それぞれに段が設定されており、自分の型の段以下の武器しか装備できませんが、刀の型と同時に上げることで自分の段を上げることができます。
問題は新しい武器を手に入れた時も同様に段上げ（レベリング）をする必要があります。

この５つの型はかなりバランスが偏っています。
合戦向け：重撃
ＰＫ・武芸者大会：守護（条件付き）・巧迅（条件付き）
回復役：壮術（条件付き）

守護・巧迅に関しては、２０１１年５月末まで有効だったスターターパッケージに付属する「焔武器」と呼ばれる、「命中が低い＋体力が低い＋防御力がほぼ無いに等しい＋型の枠を逸脱した高い攻撃力と増加技力」という利用する際に装備を調整しないと扱えない武器があってスタートラインに立てます。
守護の場合は３４８０円の防御に特化した岩戸守がなければ戦力になりません。
また、巧迅に至っては妖界とよばれるIDで手に入れる妖界素材を利用した妖界武器も持っていなければ人権が無いと言われるほどの存在です。

その代わり重撃に関しては戦功と交換して入手できる戦功武器で大抵のことが済みます。

唯一の回復役である壮術は３４８０円の日輪という武器を持っていなければ地雷扱いになります。
戦功武器でも類似性能のものがありますが、範囲回復剣技が連打出来なかったり体力が極端に低いという理由で戦力外になります。

念術という魔法使いに関しては、攻撃力と攻撃範囲が広いのですが、複数に命中するとダメージが分散する仕様であり、ダメージ分散の低い剣技は重撃にしか存在しないと考えても支障がないため、結果として念術の知識がない人を一方的に倒すだけの存在となってしまいます。

問題は防具ですが、護符と呼ばれる防具に付与して高い効果を得られるものを利用しなければならないゲームバランスになっているため、護符を２つ貼れる「業物」防具が必須となります。
とにかく護符を２つ貼りつけて、防具そのものを遥かに超える防御力を付与しなければ戦力にならないという、護符依存の極めて高い状態になっています。
護符を貼り直すためにゲームマネーを消費するのが一般的ですが、希少価値の高い護符で高い性能を得る場合は「符戻し」と呼ばれるサービスが１回１５０円でできるため、１枚の護符を何十回も貼り直して高い補正を得なければならない実態があります。
特に焔武器を扱う型の場合は、低い命中を護符で補う必要もあるため、高い命中補正と高い防御の両方の効果が出るまで符戻しを行うのが普通らしいです。

護符の異常な性能があるため、ＰＫと言っても一方的な轢き殺しにしかならないことをつい最近、気づいたのか周囲に周知されるようになったらしいです。

ただのクリックゲームではなく、それなりの駆け引きが楽しめるのですが、実際には大雑把に殴りあうだけの戦いが最も受け入れられている模様です。

とりあえず始めたければ重撃の型で合戦向けの装備を仕上げればそれなりに楽しめると思われます。