Blade Chronicleのレビュー・評価

プレイ期間＝4年以上
感想＝数少ない国産和風で対人、集団戦、生産、家具を用いたハウジングなど幅広い要素があるが、多くが駄目になっている。

操作　クリックゲーではなくステップなどを用いて敵の攻撃を回避して戦う事が出来る。マウス（ドラッグ）、キーボード、パッドなども使える。しかし間合いを重視する事が根本にあり、今時のゲームあるような派手さや爽快さには欠ける。

対人　当初は装備差をPSで覆す事も可能だったが、課金を含む様々な強武器や装備強化のシステムにより装備ゲーとなっている。定期的に開催される「武芸者大会」は大会によりチーム戦、個人戦、団体戦があるがいずれも勝敗はほぼ装備で決まる。またPKもかつては多かったが、過疎が進みフィールドで人と遭う頻度が少なくなったからか希少種となっている。

集団戦　大会と別に集団戦であり勢力戦である合戦があるがこちらは人数で勝敗が決まる。人数差を埋める要素はNPCのみ。しかも1アカウントで両勢力にキャラを持てる為有利な勢力で参戦する日和見主義者が多数で、一方が強くなると人数差は広がる事となる。劣勢側への救済は無い。最近は過疎が進行しているにも関わらず撃破対象NPCの体力が増えて少人数で勝利を収める事がより困難となった。

生産　武器防具、アクセサリーや消耗品等々は生産で作ることが出来るが基本マゾい。成功率は基本当てにならない上に素材ロストもある。おまけに最近は運営が課金武器が多数実装した上、武器をドロップや大会（豪運王決定戦なる大会では課金武器も手に入る可能性がある）でばら撒いたため特に武器生産は廃れつつある。しかし生産した装備品は銘が入るため銘入りに拘って生産する人もいる。また薬品や料理などの各種消耗品は一定の需要はあるが料理は最もマゾい。

武器　このゲームのプレイヤーキャラの能力は武器に依存する。型（いわゆる職業）、HP、MP、攻撃力、防御力など言ったほぼ全てのパラメータが武器の数値をベースとして防具、アクセサリーなどの数値が上乗せされる仕様となっている。また武器自体がレベルアップし成長するので初期に手に入れた武器をカンストまで使い続ける事も可能。ただ近年は課金を中心に高性能の武器が多く実装されたため、それらを使わなければ対人や合戦では厳しい状況。また剣技継承システムで元々使えないスキルが使えるようになったり、進化合成システムでパラメータが可変になったりと武器の個性は見た目とモーションのみになっている。

グラフィック　古めのゲームなので相応の質で決して綺麗なグラフィックでは無い。ただ和風の雰囲気は出ており風景のそれなり。ただ敵の使い回しは多い。またキャラメイクは色や体型も調整可能と自由度は高めで顔も半島製とは一線を画す。

移動　ストレス無くプレイしたいのなら30日/1500円の課金アイテムはほぼ必須。しかし都市間のワープはあるし、オートラン機能は優れているので移動に多少時間を掛ける事を我慢すれば無課金プレイも可能。

ハウジング　ゲーム開始時に長屋と呼ばれるいわゆる個室を全てのプレイヤーキャラが持つことになる。そしてクエスト報酬、生産品、イベント報酬などで手に入る家具で模様替えすることが出来る。しかし現在の所見た目以外の機能を有した家具は無い。

運営　能力不足。最近は多くの課金武器を実装したが、その中には明らかに売り方が悪くレアな存在となっている物もある。さらに公式イベントは概ね過去の使い回し。またかつては「下方修正しない」と明言していたらしが、剣技継承システムなどが明らかにテスト不足で特定の武器に特定のスキルを継承するととんでもない火力となっていた状態が長い間続いていたが、最近下方修正された。この場合は下方修正もやむを得ないが、システム実装時のミスが原因である。またロードマップに明らかな遅れが生じているが、その件について運営から何らかの告知は無い。

まとめ　かつては良ゲーと言っても良い部類だったが、最近は運営の能力不足からか型バランスが悪く過疎が進んでいる。また悪質なプレイヤーも多く存在するが、単なる付き纏い程度ではお咎め無しが実情。和風で国産、雰囲気も良いですが現時点では人に進められるゲームとは言い難い。