真・三國無双 Online Zのレビュー・評価

プレイ期間＝07年〜現在（途中休止あり）
ゲーム内容＝PvPメインのゲーム
●最大4対4、8対8、12対12の対戦コンテンツがあります。
▼4対4の対戦は、直接他のプレイヤーと戦う対決に、拠点を取り合う制圧など様々なルールがあります。
人が集まるのは対決くらいで他はオワコンです。
・この4対4のコンテンツで月に2回ほど争奪というイベントがあります。
昔は街にロードしきれないほどの人が集まりましたが、今や参加者は良くても1勢力200人いくかどうかです。

▼8対8の対戦は、攻防戦のみです。
敵陣の奥にある火薬箱を制限時間内に壊すのが目的の攻撃側と、それを守る防衛側に分かれて戦います。
無双と精鋭の2つの格に分かれていますが、人が揃う可能性があるのは無双だけです。
10分以内に計16人揃わなければNPCを足して強制的に始まってしまいます。
無双格では身分や武名（強さの指標）の制限がないのでワンサイドゲームもよくあります。
防衛側のワンサイドになった場合は、基本的に時間いっぱいまで続くので攻撃側は悲惨です。
しかし接戦の時の面白さはなかなかのものだと思います。

▼12対12の対戦は、乱戦のみです。
戦闘開始時に「敵軍の物資を断て！」と表記されます。
物資とは軍の体力のようなもので、要は敵軍の体力（ゲージ）を削り合う対戦です。
先に削り切るか、時間までにより多く削った側の勝ちになります。
ゲージを削る方法は、拠点を制圧して一定時間自軍の拠点として維持するか、兵糧庫内にある火薬箱を壊すことです。
09年にこの乱戦が実装された頃はコーエーのオンラインゲームの中で一番の接続数になったほど人気でした。
今では計24人が集まるのは特定の人気マップくらいになっています。
戦犯が分かりづらいので（火薬箱誤爆以外）参加しやすいコンテンツかもしれません。

●PvEは特務や、最近実装された討伐戦があります。
▼討伐戦は最大4人でのモンスター討伐です。
報酬で釣っているので参加者はそこそこいます。
クリア時の獲得ポイントに大きな差を設けているため、最大の敵は味方になっているのが欠点です。
貢献できなければポイントは少ないです。
強い装備類を持っている人が全体の約5割近いポイントを持っていくのも珍しくありません。
なので強い人を絶交するという（絶交すると味方として同じ戦闘に参加しなくなる）PvEでは珍しい現象が起きています。

・特務はランクE〜Sまで色々なものがありますが数回やればすぐ飽きるでしょう。

■感想など
それなりの繁栄期はありましたが、他の人気ゲームに比べると万年過疎ゲーと言って間違いありません。

強化システムという戦闘開始時に毎回強いられる強化がダメだったように思います。
慣れてくると非常に退屈な時間です。
最近では対戦コンテンツでは争奪以外は強化済みでスタートするようになりました。
しかし強化システムにより各武器の攻撃や防御力に不公平な差があります。

時間内に定数に満たなければNPC混じりで開始されるので勝負になりません。
これはかなりシラケる点になりますが改善されません。

今年2017年の1月から課金ガチャによる武器販売が開始されました。
確実に武器一本取るために数万円かかるガチャでした。
そして異常なほど高性能でした。
普通の人には手が出ないので、一部の人だけが使用していました。
それまでの人気武器や強武器を軽く倒せるほど高性能なのでゲームバランスは崩壊しました。
「課金武器がいるかいないかで勝敗が決まる」と言われるようになりました。
春先には旧武器の投げ売りが始まっていました。
以前なら軍資金（ゲーム内通過）100万以上で取引された武器が半値以下で売られていました。
よく見たプレイヤーも見なくなりました。　　
運営は慌てたように、ちょっと前に課金販売したばかりの武器をイベントでばら撒きました。
それによって辛うじて生き残った人もいるでしょう。
現在の課金武器は少し獲得しやすくなり、高性能でも少し抑えた武器になっています。
しかし異常な高性能武器のバランス調整は行われていないので、旧武器使用者はそれらにカモにされる現状は変わっていません。

この流れで今年に入って万年過疎の中でも、かつてない過疎となっています。
これまでも、いつ終了してもおかしくないゲームと言われ続けて来ましたが、コーエーの看板タイトルである無双を冠にしたゲームなので生かされてきたような気がします。
終了するとしたら次回作が出る時くらいかもしれません。
討伐戦にそれなりの参加者がいるあたりから、今後はPvEに力を入れる方向かもしれません。
力を入れると言っても開発予算がまともに出ているとは思えませんので大きなことは期待できませんが。