セカンドライフのレビュー・評価

プレイ期間＝半月にも満たず
感想＝近代オタク達が妄想し続けてきた仮想現実世界の先駆けだが、
くだらん駄洒落でしかないが「こりゃ先崖だろ」。

ネットゲームというよりも「現金が絡む小汚いシムピープルオンライン」と言うべきで、
まるでプレステ時代に舞い戻ったような小汚いポリゴン世界に、
副収入と出会いに飢えたキチガイ達が操る洋ゲー特有のバタ臭いキャラクターが歩き回り、
そこら中にアダルト広告が散乱し、しかも画面はカクカクと、
まるで粗悪なドラッグが悪い方向にキマってるかの如く…と例えるべきか。
悪い例えだが、こんな例えが最もしっくりきてしまう。

「パソコンの前に座ってるだけで儲かる」などと勘違いした馬鹿達が
どうにか先行投資分くらいは回収しようと必死になってもがくため、
「新規参入おいしいですよー」なんてコメントが稀に立つが、
内情は新規参入者は商売敵と言わんばかりに排他的に扱うなど、
匿名性を利用したインターネットの悪しき側面が全開になっており、
現行の司法の大半が適応されないためハラスメントも多ければ、
最終的にはユーザーの自重に任せているため、無法地帯と化している。

正直こんな所で出会った人間と仲良く話し込むなど常識的に想像できない。

いくつかの企業はこの仮想現実世界に夢を見ているようだが、
電子世界の中でしか価値のないものの塊の中に執着するくらいなら、
現実世界の四畳一間の片隅で一輪の花を世話した方が、
まだはるかに人生が有意義になると思えるのは俺だけなのだろうか。
しかし一部の教育機関も参加しようとしてるというのだから開いた口が塞がらない。

そういう意味では、ネットユーザー達に「現実世界はいい所ですよ」と教えるには、
ある意味最高の素材なのかもしれない。

それとも俺が「現実世界で楽しむ術」を知ってるからなのだろうか。

少なくとも仮想現実世界は要らないと俺は改めて思った。