セカンドライフのレビュー・評価

プレイ期間＝10年
感想＝2018年に15周年を迎えたのは、それなりの魅力がなければ無理でしょう。なんでも出来るから、何にもできない人には敷居が高い。与えられなければ遊べないという人は失望するでしょう。

レールのない仮想世界なので、自力で楽しみ方を見つけないといけません。ものを作るあるいはファッションを楽しむ。コミュニケーションやセックスを楽しむ。起業して儲けるなど、遊び方は様々です。

映画「レディ・プレイヤー・ワン」は描画力を強化したこの仮想世界といっても過言ではないでしょう。

この世界で流通する仮想マネーは現金に換金できます。一年間に主催のリンデンラボ社からユーザー(主にクリエイター)に支払われた金額が700万ドル(7〜8億円)と謳われていました。生業や小遣い稼ぎにしている人がそれなりにいるわけです。

またTV CMやPV、映画などでこのセカンドライフからインスパイアされたと思われるシーンを時折見つけます。流行りに敏感で、閃きのアイデアが瞬く間に世界中に伝播するのも興味深いです。現実に縛られない独創性に満ちています。

特に3DCGデータの制作を趣味にする方には、自分の作品を販売し収益という形で評価されるのは、この上ない魅力に満ちた世界でしょう。

言語の学習にも魅力的な世界です。音声やtext chatで会話を楽しめます。
スラングのひどい米国人より、丁寧な文章を綴る英国人や、やはり第二言語に英語を使用する人たちと会話を楽しむことをお勧めします。実際、外語大学がカリキュラムにこの世界を導入した実績もあります。

また、日本人気を肌で感じられ、日本語を覚えたいという人もたくさんいますから、下手でも英語に物怖じしない日本人はどこでも人気です。

もちろん日本人が集う場所もありますから、英語が苦手でも問題ありません。

中で巡り会うアバターは、他のゲームであれば1万ポリゴン程度のようですが、この世界では10万ポリゴン前後あります。つまり20人のアバターが集えば、それぞれが主人公で、合計200万ポリゴンとなり重くなるのは当然です。PCのパフォーマンスを求められるので、グラフィック性能の低いPCには荷が重いでしょう。

10年飽きずに遊んで来られたのは、やはりそれなりに魅力があるからです。