World of Warcraftのレビュー・評価

プレイ期間＝
感想＝プレイ期間＝半年（継続中）
オーソドックスなシステムに深い世界観を持つ傑作ではあるものの今一つ古臭感は拭えず、
PvPについては徹底的に弱肉強食な世界の為、古参の敵プレイヤーを前に悔しい思いをする事もしばしば。
コンテンツ量は膨大だが消化速度もまた速く、全てをやり尽すのに比較的時間を要さない。
課金方法や英語の壁もあり人を選ぶゲームであるのは間違いないでしょう。
しかしながらMMOを語る上で避けて通れない作品であるのもまた事実。
ゲームの内容云々よりもその尋常じゃない完成度の高さを素直に評価したい。
特筆すべきは開発・運営のゲームに対する姿勢で、
一切の手抜き・妥協を排し、納得のいくまで調整を行った結果の積み上げにより構築された世界と、
プレイヤーが満足に楽しむ為の労力・費用を惜しまない管理体制が
“WoWの一番の特徴”であると言えるんじゃないでしょうか。

以下プレイして思った特徴を軽く列挙

・真新しさはまるで無いがプレイ中不満を感じる事が殆どない程完成されたシステム
　（良く出来ているというより、見落としがちな所まで良く目が届いて対策されている感じ）

・対人においてはクラス間バランスに疑問符が付くものの、ソロプレイにおいてはどのクラスを選んでも
　終始停滞する事無くプレイを続けていける様、とことんまでバランスが調整されている。

・それぞれのクラスが持つ特色が強く、パーティープレイ時には各々が役割を持って行動する様になる。
　ダンジョン攻略においては「居ないと話にならないクラス」と「居ると便利なクラス」とに分かれるものの
　基本的に「要らないクラス」なんてものは無く、それぞれが得意の力を出し合って進めていく戦闘は
　まさしく共同作業であり、このゲームの一番の楽しみの一つと言えるでしょう。

・キャラグラは基本欧米向けデザインの為、濃い、渋い、髭の３点に尽きる。
　但し一部女性キャラの顔グラの中に綺麗系が混じってるあたり、一応アジア圏も意識している様子。

・背景は一見大雑把なポリゴンにテクスチャ貼ってるだけのお粗末で古臭い印象
　(描画の為にゲームが重くなるのを避けた結果)。
　しかしながら光や靄(?)といったエフェクトをセンス良く使いこなし、在り得ない位の見栄えを演出しています。
　総じて風景の美しさは他のどのMMOにも負けないレベルに仕上がってると思います（冗談・誇張抜きで）。

・クラスにもよるでしょうが自分と同じかそれ以上のLVの敵(MOB)と戦う場合サシでも比較的ガチンコ。
　必然的に技や魔法を駆使しての戦闘になるので一戦一戦でのhearth(HP)・mana(MP)の消耗が激しい。
その分クラスを問わず手軽に利用できる回復手段が十分に用意されていたり、
　非戦闘時の自然回復速度も速めなのでレストアに時間を割くことも無く、
　テンポ良く次の戦闘を開始・継続していける。

・敵陣営のプレイヤーと出くわした時、相手(或いは自分)がやる気ならクエ中だろうが街中だろうが即PvP。
　(初期エリアの低LVキャラクターはシステムにより守られているので、高LVの敵側から襲われることは無い)
　しかし必ずしも互角の勝負には成り得ず、高LV相手に一方的に惨殺される事も茶飯事。
　その為自陣営の領地以外の場所で冒険している場合は、
　たとえ楽な狩場であったとしても何時何処で誰に襲われるか分から無いという緊張感が常に付き纏う。

・PvPが苦手な人への上記の対策としてプレイするサーバーでゲーム中の無条件PvPの有無を選ぶことができる。
　ここでノーマルサーバーを選ぶことでPvPコンテンツや
　お互いに了承を得たPvP以外の無差別PvPを避けることが出来ます(こういう配慮はうれしい)。

・一度のプレイではやり尽くせない数のクエストがあり(基本的に一つのクエは一回きり)
個々のクエストにはしっかりバックストーリーが設定されています。
　英語が読めればクエストを通じてワークラフトの歴史や習慣を知ることが出来、
　より深く世界に浸る事ができる様です(他人談)。
　逆に英語が出来なくてもクエストログにより目的だけは把握しやすいので、
　大概のクエストを解く事に困らないでしょう(経験談)。

・ADDONやゲームの元々のオプション設定によりインターフェイスや操作性、
　プレイ中のインフォメーションサポート等がかなり自由にカスタマイズ可能。
　視点変更にも殆ど制限が無いので(１人称視点も可)自分好みなプレイ環境を作る事ができます。

・当然の事ながらゲーム中を飛交う文章は殆ど英会話。
　自分に関係なければスルーしてればいいものの、外人の気質なのかゲームの特性なのか
　彼らは見ず知らずの人にもほんと気軽に声を掛けて来ます(特にソロしてる人)。
　パーティーお誘いのWis(個人宛メッセージ)なんかは割りと頻繁に届くので、
　英語に苦手意識を持つ人はそれなりに覚悟が必要です。
　（私は「ok」とか「np」といった至極簡単な言葉で簡潔に返しています。
　　最初に「I can't speak English」や「I'm not good at English」を言ってしまえば後は流れ次第です）

採点としては
個人的に弱きが強きに勝てないPvPに不満があるのと
ゲーム自体の評価とは関係ないのですが、やはり日本語で遊びたいという事で-2