アトランティカのレビュー・評価

プレイ期間＝海外〜cβ
感想＝月額課金でも構わない完成度

近年、稀に見る異様な高評価となった。
掲題の通り、難易度の高い往年の作品に慣れ親しんだ大人のプレイヤー向けのタイトル。
攻略本等の類を片手にプレイしてきた世代には取っ掛かりにくい仕様と言える。
同様にクリゲ好きには星の数ほどの他タイトルがあるので、そちらを勧める。

通常戦闘の時点で敵AIが思いの外に優秀だった。
耐久力の無いキャラクターを集中攻撃されたり、物理・スキルそれぞれに耐性を持つ混合PTを組んだ敵であったり、単純に敵をクリックしているだけでは先例の様に全滅も充分に有り得る。
対人がその筆頭に挙がるが、キャラクター性能以上に運用方法に重点が置かれ、戦略を練るのが好きな人には確かな手応えが有ると思う。
いわゆる「最強」という概念は存在しないと思われ、どんな構成にもアンチ構成を組めば良い勝負になると思われる。

対人を一切しない人には本作の魅力は半減する。
GvG、RvRと言っても差し支えない国家戦はズバリ対人そのものであり、これは街を運営するといった本作の主軸要素に直結するからである。
街の人口や建築物、税率等の概念、ギルド用ダンジョンも有り、ギルドに所属しなければ運営に参加できず、本作を半分も楽しめないだろう。
師匠と弟子、敵データや生産技能の伝え合いまでコミュニティに参加する事を前提とした仕様なので、ソロ思考の人には勧められない。

特筆すべき点にスタミナという概念が有る。
アラド戦記等と同一だが、無職・学生の身分で無ければ消化し切れない程度あり、主に対人やコミュニティでの伝え合いで回複が可能。
ソロでも一定の楽しみはあるだろうが、上記の点でも確実に遅れを取るのは明らか。
予備知識や相互協力の有無で育成速度が大きく開くので、個人的には何らかのコミュニティ参加は必須に思う。
まったりプレイするのならば対人に限っては程々に考えておくと無難だ。

運営が運営なので先が読めず、正当な評価は未だ下しかねる。
純粋にゲームそのもの「だけ」の点数と思って頂きたい。
本当に内容自体は良く出来ていると思った。
筆者は日本がダメだと感じたら海外で続けるつもりだ。