The Tower of AION（アイオン）のレビュー・評価

プレイ期間＝3年
　少ないMMORPG歴ですが、私の中ではいまだに一位に君臨するMMORPGです。
　本当に寝食も忘れて楽しみました。

　細部にまで手を加えられるキャラクターメイキング。自分の理想を形にしようと、必死にモニターとにらめっこをしました。
　そして、INした世界は、まさにファンタジー世界でした。巨大なクジラのような生物が大空を泳ぎ、砂漠の砂に埋もれる巨大なドラゴンの骨があるかと思えば、巨木のような大きさのキノコに居住する獣人たち。草食動物モンスターを襲う肉食獣のモンスター。お腹が減ったのか、牛型モンスターを追いかける人間型の敵NPC。
　本当にファンタジー世界を作ろうという開発者の熱意が感じられる世界でした。
　そして、数えきれないほどの武器や防具を追い求めて世界を駆け回り、素材を集めては工房にこもって製作する。
　多種多様なスキルをどう活用するか頭を悩め、思考錯誤を繰り返す毎日。
　本当に楽しかった。

　種族間戦争を題材にすれば、優勢・劣勢種族の構図を産むのはしかたがありません。しかし、一方に偏りすぎないために用意されたバランサーの弱さが、優勢・劣勢の構図を固定化。誰だって劣勢種族で押し潰され続ければモチベーションを失います。そして、敵対する種族が減らば優勢だった種族も減るのは道理。
　そうしてプレイ人口が減るのと同時に、運営は金策に走り、課金して装備を作らなければ勝てないようになります。
　短期の収益は上がったでしょうが、それでさらにプレイ人口が激減。
　そして今では、旧来のサーバーを統合した２つ、過去のレベルキャップの状態にした１つ、合計３つサーバー。おそらくはすべて合わせても500人といないでしょう。
　特に過去のレベルキャップの状態にしたサーバーは、イベント時で両種族あわせても50人ほど（中には同じような名前のキャラもいたので、実数はさらに少ない）。
　先程INすると、魔族側はわずが3人しかいませんでした。
　もはや過疎などという言葉ではすみません。人がいないのです！

　MMOとは不特定多数の人との交流（PRにしろ、PKにしろ）するのが一番の楽しみのはずです。
　しかし、現状ではそれができないのがAIONです。

　かつて、はまりにはまったMMOだけに残念でならない。それが本音です。