The Tower of AION（アイオン）のレビュー・評価

プレイ期間=クローズドβカンスト迄

【グラフィック】

噂通り現状のMMOの中ではダントツの綺麗さですね。
まず第一に3Dモデリングの作り込みがネトゲのレベルではありません。
テクスチャーの描き込みも実に細かいてすね。
そして何より景色・建物・各種装備のデザインが素晴らしいです。
将来的にはこのレベルのグラフィックのMMOは今後も出てくるのでしょうが、この良質な世界観とデザインはNCの開発陣ならでわですね。

【キャラメイク】

話題の一つになっているキャラメイクシステムですが、細かく作り込めるかという点では先行する「完美世界」に一歩及ばないかもしれません。
しかし、各種元パーツの素材の出来が「完美世界」とは比べ物にならない良質さなので、結果的にAIONのキャラメイクに軍配が上がります。
イメージを形にするという点での操作性もコッチのが上ですね。

【システム】

・基本的なインターフェイス周りの出来はリネ�Uで実績がある通り堅実です。

・戦闘時のキャラの反応がクリゲの中では少々モッサリ気味なのが残念なところ。

・飛行システムは飛行時間に制限があり、制限時間が過ぎると墜落して死亡します。また飛行制限区域も多く、完美世界の様にどこにでも飛んでいける様なものではありません。
AIONの飛行システムは空中戦(対人)をいかに面白くするかという発想の基に作られている為、飛行する事にしっかりと意味を持たせているのが完美との違いでしょう。
飛行時の爽快感もAIONの方が上です。

・メインクエストはクエスト完了毎にショートムービーが流れ、マンネリしがちなクエにスパイスを与えています。

・キャラが喋ります。チュートリアル関係も音声アナウンスです。
しかも採用されている声優陣が超豪華な顔ぶれで相当金をかけていますね。

・レベリングはマゾい部類に入ります。とは言え初期のリネ�Uや最近のR2ほどでは無いかと思います。

・最近流行のオートラン機能が無いのが残念なところ。

・各職業バランスについては絶妙かと思います。特に不遇職なども無い様です。

・プレイヤーによるステータスの割り振りは無し。
また一部の特殊スキル以外は全て取得可能です。
この点が吉と出るか凶と出るかは現時点では判断つきません。

・ゲームの中で非常に重要な位置を占めるアビスポイントという概念があるのですが、これを取得可能なエリアがPKエリアとなっています。
結果見事に「PKゲー」となっています。
PKを強制回避する機能も存在せす、PKは避けて通る事が出来ない要素となっています。
この点で一般の社会人プレイヤーに与えるストレスは大きく、人が居つくかどうかの大きなポイントになるかも知れませんね。(リネ�Uの様に人生賭けちゃってるPK魔が相当な数で湧く事必至です。)

・対人戦は他の最近のMMOの中ではプレイヤースキルが反映される方です。(とは言え結局はレベルによる影響度の方が大きいですけどね。(汗;;)

【音楽】

出しゃ張り過ぎず、かつ世界観にマッチした印象に残るメロディー。
RPGにおけるサウンドの位置付けをしっかり押さえてますね。


【総評】

完成度という点では確かに現状のMMOの中では全世界的にも一歩抜きに出ているのは間違いありません。
しかし所詮クリゲのMMOですので、これと言って特別斬新なゲームという訳でもありません。
巷でも相当な話題となっているタイトルなので期待している方は多いかと思いますが、期待し過ぎるのも禁物です。
繰り返しますが所詮クリゲです。
正直、これからオープンベータで参加する方の多くが「あ、なんだ、普通のクリゲじゃん」という感想を持つのが目に見える様です。
私の一つ下の欄の人が低い点数で採点されている様ですが、こういうのは期待し過ぎていた人の典型的な反応かと思います。


「特別新しい要素は無い!! でもクリゲの中では王様の完成度!!」


これが結論かと思います。





[補足]
採点はクリゲである事を前提の点数です。
たまにクリゲだからとか量産型だからと言って極端に低い点数を付ける人が居ますが、ここはMMO(クリゲ・量産型)というジャンル内における格付けをする場所です。
例えば「クリゲだから0点を付ける」、「よくある量産型だから0点を付ける」というのはサッカー選手の格付けをしている場所で「俺はサッカー嫌いだから0点付ける!」と言っているのと同じで頭の悪い行為です。
「相対評価」という概念を勉強しましょう。