タルタロス：リバースのレビュー・評価

プレイ期間＝二週間
感想＝面倒なモンハン

このゲームではではアニメ好きに受けのよいイラストレーターをキャラクターデザインとして起用している。
元々がMMOではなくMOのジャンルに属するので、シナリオクエストなどが売りとなり、
ここで昨今のアニメで人気を獲得している有名声優を投入する思い切りのよさも好感がもてた。

だが、あくまでそれは公式だけ見ればわかる話であって、
ゲームとは別物であったということははっきり言っておきたい。

システムだが、全般的に造り込みが浅い。
戦闘フィールドやロビーなどで全般的に３Ｄグラフィックを用いているが、実質やっていることは昔のアクションゲームと大差はない。
萌え系アクションRPGといえば、デュープリズムやZWEI！ですら古いこのご時世に、あまりにも新鮮味を感じなかった。

また、タルタロスでは枠拡張（永続）のために課金ポイントを必要としている。
個人的にいうならばこういうやり方は嫌いではないが、
あくまで一般的に考えた場合、これが好意的に捉えられることはすくないのではないだろうか。

生産システムにもとっつきにくさを感じた。
良い装備を身につけるためには何度も狩猟場にでかけ、
アイテムを収集しなければならないのはこのゲームも同じだ。
ただし、この絶対必要量が供給量にくらべ無駄に多い印象。
ただでさえ面倒なモンスターハンターシリーズにさらに輪をかけた面倒くささを感じた。
先のゲームシステムのマンネリ感もあって、とてもではないがいちいち集める気にはならない。

最後に、サーバの狭さは致命的だった。
現在タルタロスでは、二つしかないサーバ（１サーバにつき６ｃｈ設置）のほとんどで「満員」状態になっている。
つまり、プレイヤーにログイン難民がでているのだ。

＜余談＞
ではそれだけ人がいるのか、と言えばけしてそういう印象もない。
ためしに対人フィールドに出てみたが、マッチングが見つかるまでかなりの時間を要していた。
（ただしその後はラグらしいラグもなく、鮮やかなほど相手にボコられた。対戦者さんお見事）
これは元々、サーバにかなりの人数制限をかけているのではないだろうかとおもう。
＜余談＞

以上、問題点はかなり多いが、まだ正式サービスを開始したばかりということもあり、改善の余地はあるのかもしれない。
ただし、マンネリさの残るゲームシステムと銀行・インベントリシステムが今よりレベルアップすることはまずないだろうと予想する。

結論としてはキャラクターに惹かれて無料（安価）ゲームを少し遊ぶというスタンスでならば、
それなりに遊ぶ価値はあるのではないかと思う。