タルタロス：リバースのレビュー・評価

プレイ期間＝１時間
感想＝
アクションの面白さ、とはなんだろうか？
ある人は爽快感と言うだろうし
ある人は自由度と言うだろうし
また、ある人は想像通りに動かせる操作性と言うだろう。
確かに、全てアクションと言うカテゴリーの「面白さ」に当てはまっているだろうと思う。
爽快感も必要だろうし、戦略的な自由度も必要だろうし、攻撃パターンが決まっているだろうとしても、その出すタイミングが重要な操作性に繋がっていると思う。そもそも迫力が無い。

結論から言うとこの「タルタロス」と言うゲームはそれが全く無い。
上記の三つの項目全てが一つも無い。
これならクリゲのほうが良かっただろ。
まずそこから考えちゃうゲームである。

グラフィックはイラスト詐欺である。
魅力的なキャラは多いのだが、大分前のネトゲのルニア戦記より多少アニメがかってマシになった程度だ。
公式サイトの雰囲気をそのままゲームにもってきて、世界観を脚色したら神ゲーと呼ばれていたと思う。

曲は特に印象に残る物は無い、強いて言えば公式サイトでかかっている曲が良いというだけ。
熱くなるような戦闘の曲も癒されるような曲も無い。

ストーリーはまぁ良い方ではないだろうか。
オープニングの本をめくってストーリーを見させる手法はどこにでもあるが、それはそれで雰囲気は良いと思う。
ライトではあるが、それなりに惹かれるストーリーも中々良い。

キャラは良いと思う、野太い声と銃声が飛び交い頭を出しただけでやられるＦＰＳが苦手な人も
ガチムチキャラが大きな鈍器を持って戦い、内臓が飛び出し四肢が宙を舞う洋物ダークファンタジーが生理的にダメな人も、
これなら出来るし、魅力的なキャラクターはどんなゲームにでも欠かせないだろう。
残念なのはそのキャラを生かしきれていない事だが。


出す時期を致命的に悪かった。
アラドに続く２Ｄアクション、エルソード
グラフィックと操作性のドラゴンネストの二強タイトルの前では絶望的ではないだろうかと思う。
５年ぐらい前に出していたら、と思うが、これは５年前でも微妙かもしれないね（´・ω・｀）

新規サービスで眼に留まるようなネトゲも無い昨今、無駄に力を入れすぎた公式ＨＰのせいで過剰に期待されてしまったかわいそうなタイトル。

１時間ごときで何が分かると言われるかもしれないが、１時間もやって魅力が見えないなら、１時間程度の評価でいいだろう。
小説は１ページの引きが弱いと、後半が面白くても全く見向きもされない。
後半の「面白さ」を見るために前半のつまらない話を読むのは本末転倒ではないかと思う。