マビノギのレビュー・評価

プレイ期間＝4年半
感想＝

■キャラ育成
このゲームの最たる魅力は、キャラ育成が無限に続く点です。
職業制のゲームだと複数キャラを作ったりするものですが、マビノギは一人のキャラで何でもできてしまいます。
近接から遠距離、魔法、ヒーラーまで・・・全スキルカンストする事ができるので、１キャラをじっくりこってり育てたい方には最適のゲームだと思います。

スキル制のゲームではスキル振りなど悩むことも多々あり、スキルの振り方によってはハブられてしまったり地雷扱いされてしまったりするゲームもあります。
その点マビノギは時間さえかければ全スキルカンストできるので、スキル振りに悩むことはありません。


■アバター
アバターとなるのは衣装や防具ですが、非常に種類が多くあり見た目も個性がでるゲームです。
染色もでき、キャラの着せ替えが楽しいゲームです。

RPGと言えば通常鎧などの防具を着て戦うスタイルが一般的ですが、マビノギではほとんどの人が華やかな衣装を着て戦ってます。
衣装と鎧とでほとんど防御性能が変わらず、鎧にアクセサリーが付けれない点を考えると、むしろ衣装の方が全体的に優れているという何とも変わったゲームです。
故に無骨な鎧姿がいやな人には最適です。

さすがにグラフィックはポリゴンを感じてしまう古さはありますが、その「リアル感のなさ」が私は好きです。


■生産や生活
戦闘以外にも生産がありますが、生産品がほとんど無価値に等しいので、主にステ上げ以外の目的はないのが残念です。

生産スキルは上げるのに昔は非常に時間のかかる、良い意味でマゾ仕様でしたが、今はかなり緩くなっていて楽です。
正直課金でなんとでもなります。
故に高ランク生産スキルを使用しての生産品の価値が更に落ちて皆無になっています。

生産もゲームの魅力のひとつだけに悲しい現状です。


■武器強化
武器のエンチャントシステムや改造のシステムは選択肢が様々あり、なかなか楽しめる要素です。
敵からのドロップも他トレハンゲーと比べて緩く、全然手に入らずイライラするという事はありません。
現状、レベリングDで入手できる武器にエンチャント、改造すれば第一線で戦える武器になるため、メインウェポン入手にそれほど苦労するゲームではありません。
ただ、後述する「細工」システムによりそれは崩れました。


■戦闘
MMOですが戦闘は主にインスタンスD周回がメインとなります。

戦闘自体は敵をターゲットし、スキルを使用しながら戦うスタイルのゲームです。
武器の種類に応じて敵のノックバックタイミング差があったり、0.1秒のタイミング差で反撃受けるようなリズミカルな戦闘がウリです。
特に近接戦闘だけを見た場合色々奥が深いものがありそこそこ楽しめる要素があります。

ですが現状弓の性能やスキルが壊れていて完全に弓ゲーになってます。
ただひたすら弓を撃っていれば全てのMOBが死にます、PSもへったくれもありません。
正直な話、弓だけで全てのDがクリアできてしまいます。

戦闘面でのゲームバランスという点では「評価するに値しない」というのが素直な感想です。

近年、課金が強さに結びつくシステムの「細工」というものが実装されました。
これは課金額が露骨にキャラの強さに直結する最悪なシステムで、細工ガチガチに固めたプレイ半年のキャラが、サービス開始から廃プレイしている人に簡単に追いつけ追い越せる内容ですらあります。

正直なところ、細工にどれだけ金（リアルマネー）をかけたかで、キャラの強さが決まります。


■総評
課金に関しては、MMOというゲーム内アイテムをネクソンポイント（リアルマネー課金ポイント）で売買するシステムがあり、それでNPを稼ぐことが出来れば実質永久無料ゲーです。
私も月1万以上それで稼げていたので、MMOが実装されて以来、自分の財布から課金した事は一度もありません。
細工システムに総額60万円ほどNP使っていますが、それも全てMMOで稼いだお金です・・・。

ゲームバランスは細工や壊れた弓スキルが無かった時代はトップクラスだったと思います。
2年前なら９点を付けたいゲームです。

課金額も基本的な月額サービス（月1000円）+α（ペット代など）で年3万円も課金すれば何も文句のない十分楽しいゲームでしたが、今は違います。
細工をある程度しないといくらガンバッテ廃プレイしても全く無駄です。
完全に　課金額＝キャラの強さ　になってます

マビノギは「昔は良かった」の典型的なゲームだと思います。

近年の最悪な課金システム、ゲームバランス崩壊によりプレイヤー離れが著しく過疎が止まりません。

今からマビノギを始めるのは正直オススメしません。
もう過去のゲームです。