ウルティマオンライン（UO)のレビュー・評価

プレイ期間＝5年
感想＝「昔は良かった…」というと、必ずといっていいほど「また古参の昔話が始まった」と言われますが…
実際昔のほうがはるかに面白かったのです。

現在は他の方がよく書いていらっしゃるように、レアな装備がないと対人戦も門前払いな廃人パワーゲームになりました。
昔はどんなにレアな装備でも多少強いぐらいの話で、全てのプレイヤーは横並び、ほとんどがプレイヤーのアイデアや操作の腕にかかっていました。
時間ではたいした差がつかないゲームだったUOは、時間のある暇人だけが有利なゲームに変わりました。

また、現在は修理ディードなどで鍛冶屋などが居なくても装備の修理ができるほど便利になりました。
鍛冶屋に限らず、人と直接取引しなくても良いような便利なシステムが続々と追加されました。
つまり、便利と引き換えにネットゲームで最も重要なコミュニティーの衰退が一気に進みました。

それから、UO最後の「自由」だったはずのフェルッカの世界が、途中のあるアップデートからただのアミューズメントパークになり下がりました。
もはやどこにも自由など残っていません。
「すばらしい自由度でなんでもできる」という部分がウリだったはずのUOの姿は微塵もありません。

つまり、他のMMORPGでは味わえない「UOならではの魅力」の部分は、既に遠い過去のものになったわけです。
ただ、それであっても後発の安直なMMORPGよりは面白いのは確かです。

---------
結局、UOは一部のワガママな「ぬるま湯ゲーマー」の意見を取り入れてまでユーザー数を増やすという目先の利益を追う決断をしたため、面白くなくなっていったんです。
UOの創始者と言えるロード・ブリティッシュ（リチャード・ギャリオット氏）が、この決定に腹を立ててオリジン社を見限った意味がよくわかります…