ウルティマオンライン（UO)のレビュー・評価

プレイ期間＝８年（アカウント年齢であって実プレイ期間は合計５年くらい）
感想＝
８年間の間に色々と新規MMOに浮気してみたが
UOは未だにトップクラスの面白さと深みを持つMMOだと断言できる。
（あえてRPGとは言わないでおく）
しかしそれを生かすも殺すも、結局はプレイヤー次第だとここ数年で痛感した。


【一部の引退プレイヤーのアンチ転向】

UOはもうすぐ９年目を迎えようとしている。
その間に度重なる大胆な改革を繰り返してきた。
その大胆な仕様変更について行けなかった人や
勝ち負けに拘るプレイスタイルの人間を切り捨ててきた事で
少数ずつながらもアンチを生み続けてきた。
彼らもそれまではUOを愛していた者たちだが、かわいさ余って憎さ百倍
時の止まった価値観で「UOは終わった」「昔は〜」とアンチのように批判し
ネガティブキャンペーンをし続けている。一時期自分もそうだった。
彼らを動かしているのは懐古と今の時代への恨み節でしかない。
昔の常識など噴飯モノにしか感じない今現状の顧客層（特に初心者）の存在が
彼らの頭からは完璧に抜け落ちていやしないか？


【一部の“消費ばかりの”長期プレイヤー】

一方で仕様変更について行けた人の中にも問題が発生している。
長年のプレイ継続により、知識レベルや財産を貯め続けてきて
もはや初心を忘れ去っている事だ。
にもかかわらず初心者時代のような刺激を求めつづけ倦怠感を感じている。
当たり前である。
UOは遊べる事が年々増え続け、新しい遊びを創造できる素材も増えているのに
多くの長期プレイヤーには新規追加されたモノしか見えなくなっているのだ。
彼らが普段接する友人が新しいモノに群がる長期プレイヤーだらけなのも一因だろう。
従来からの遊びも、「初心者と一緒に」遊べるゲームなのにも関わらず、だ。
遊びを創るエンターティナーの心を忘れた一部の長期プレイヤーに未来はなく
後続の新規プレイヤーのプレイスタイルにも悪影響を及ぼす。


【新規プレイヤーこそ必要不可欠】

今後UOが生き残って行くのに必要なのは若手の新規プレイヤーの存在だ。
しかしながら、見た目第一、中身はそれから、という風潮の強さから
UOはまず見た目で敬遠される。
中身も、有名オフラインRPGや典型的なMMORPGとは全く遊び方が違うゲームであり
なまじRPGというジャンルを経験してる人ほど理解しにくいかもしれない。
さらにAoS以後のここ数年はMMOバブル状態で、明らかな供給過剰時代のため
懇切丁寧なチュートリアルや遊び方マニュアル、そして完璧な日本語対応がなければ
ほんの短期間のロクに何も判らない段階で辞めていく者も激増している。
いわゆる厨房と言われる層をふるいにかけるには丁度よかったのだが
さすがにもうそれでは充分な数の新規の「確保」すらできない時代になった事を
運営側も現役プレイヤーも（そして昔は〜と時代にあわない事を言ってる者も）
いい加減に気づき、妥協すべきだ。

ここ数年でUOプレイヤーが減少傾向にあるのも、新規を獲得できていないからだ。
長期プレイヤーが引退していくのは当たり前で、それを止められるなら
うなぎ登りの右肩上がりでなければおかしいのだ。