ファンタシースターオンライン２（PSO2）のレビュー・評価

プレイ期間＝CBT〜　計1500時間　引退済
感想＝

運がよければ、とても楽しいゲームです(棒読み)

【良い点】
・キャラクタークリエイト
シリーズ恒例のキャラクリ、相変わらず素晴らしい出来です。自キャラへの愛着度は他のどのゲームにも勝ります。

・コミュニケーション要素
オートワードやシンボルアート等のシステムにより、プレイヤー間のコミュニケーションに飽きが来ません。

【悪い点】
・キャラクリ画面とロビーでキャラの見た目に差が出る
キャラクリ画面(エステ内)では常に最適光源であるため、ロビーに出ると確実に劣化します。
そして、ロビー上の見た目に合わせて顔の細部や体型の細部を修正しようと思うと"毎回"500円必要になります。

・レアドロップ率の低さ
「レア入手が困難で、入手するのに１週間もかかった」というレビューがありますが、運が良すぎて参考になりません。
レア掘りの主な対象である☆10レアの中で比較的出やすい「マイセン」を例にとって現実を見てみましょう。
レコードを見ると、マイセンの出土数は全サーバーあわせて1週間で約500本です。
現在PSO2のアクティブユーザー数は30万（12月時点公式発表）であり、
ブロックの過密度から判断して坑道（マイセンの出土場所）に通っているのはその1割の3万人程度。
3万人が1週間掘って、そのうち500人しか目的のものを手に入れることができない計算です。
未鑑定品としての出土も考慮して全出土数を1000本とし、坑道に通う人数を1万人に減らして考えても、
1週間で10人中1人しか手に入りません。2ヶ月通ってようやく手に入る期待値です。
「1.5〜2ヶ月で欲しいレアが1,2個手に入る」という酒井プロデューサーの想定通りの結果ですね。
2ヶ月間特定のレアを狙い続けてようやく１つだけ手に入れることを楽しいと思っているプレイヤーがいるかは疑問ですが。
もちろん、2ヶ月も経てばアップデートでより強力な新レアが既に実装されていることもお忘れなく。

ついでに、最初に述べたようにマイセンは☆10レアの中では比較的出やすい方で、
出にくい☆10レアの出土数はマイセンの1/10以下である、ということも付け加えておきましょう。

「簡単に出たらつまらない」と言ってられる人は少ない時間消費で目当てのレアを拾えたラッキーマンか真性のMです。
多くのユーザーは、膨大な時間を費やした挙句目当てのレアを拾えないまま
アップデートで実装された強力な新レアを掘り始めるか萎えて引退するかのどちらかです。

・レア武器の強化成功率
強化失敗による武器破壊が無いから他のゲームより良心的、という意見を見かけますが、
そう言えるのはよっぽど運が良い人か正式以降プレイしていない人だけです。
PSO2では強化に失敗すると強化値が-2や-3されることがありますが成功しても強化値は+1ずつなので、
強化値6→成功→7→失敗(-2)→5→失敗(-0)→5→成功→6→成功→7→成功→8→失敗(-3)→5→失敗(-1)→4
というように強化値がひたすら無限ループします。失敗時に強化値が減少
するリスクを無くすためには
課金ガチャに入っている保護アイテムを使わなくてはなりませんが、
保護アイテムで失敗自体を防げるわけではないので、成功するまで使い続ける必要があります。
ゲーム内相場で1個1.2Mのこのアイテムを、私は☆10レアを+10にするまでに11個使いました。約13M。

ちなみに、レアドロ＝運やガチャ＝課金に頼らず確実に13M集めるには金策をみっちり3週間やる必要があります。


【まとめ】
2ヶ月かけて欲しいレアを一つ手に入れてさらに3週間金策をして強化をして、
ようやく1職業分だけアップデート内容についていくことが出来ます。
レア掘りや強化を妥協してもゲームを楽しめるというのならまだ良かったのですが、
運営がレア掘り及び掘ったレアの強化をPSO2のエンドコンテンツと位置づけているため、
レア掘りや強化を妥協してしまった瞬間、PSO2を遊ぶ意義を見失います。まあ単純な話が、

やることがなくなります。びっくりするほど。


ゲーム自体の出来は決して悪くないんです。運さえよければ確かに楽しめます。ただ、課された運要素が多すぎる。
緊急クエ、Eトラ、レア掘り、PA入手、強化、能力追加、全てが運。次のアプデで追加されるクローンも結局は運。
幾重にも張り巡らされた運要素でプレイヤーの射幸心を煽り、中毒させる。
キャラクリやコミュニケーション要素でごまかせてはいますが、このゲームの本質は「パチンコそのもの」です。
人を選ぶゲームとかそういうレベルではありません。パチンコを勧めることなどできません。
採点の３点は自キャラへの愛着点とフレへの餞別です。