マビノギ英雄伝のレビュー・評価

プレイ期間＝７ヶ月
感想＝アクション部分の完成度はなかなか
　
　＜良い点＞
●見出しのとおり戦闘面のアクションは素晴らしく、今までやってきたゲームの中でもＴＯＰ３に入るものだ。　オンラインゲームのアクションでは一番だ。
　
●何と言っても敵の動きが良い。　
つい最近サービスを開始したＭＯでもそうだが、ほとんどのアクションゲームの敵は動きがゲーム的すぎる。
例えば、ひっかき⇒様子見⇒殴られても微動だにせず⇒様子見
しかし、英雄伝はそんなまったりしたものじゃない。
敵は自分のできる精一杯の動きをしてみせるので、動きが早く気が抜けない。　実際この生物がいたら、これぐらい動きそうだというのがほとんどだ。
どこの世に、ボコボコに殴られてもボーッと様子見する動物がいますか？　やる気のないひっかき攻撃だな、やるなら全体重乗せる勢いでやれよ。　と、このゲームをやった後に、他のＭＯ見るとそう感じる。
　
●操作キャラクターのバランス
当初こそはひどいキャラバランスでイビィという魔法キャラが最強だったが、どうやら近接は大器晩成だったらしく、武器強化を始めるとあれよあれよと近接キャラが１位をとるようになった。
最近イビィの存在は本来あるべき姿のサポートキャラに近づいている。
役に立たないキャラ（職）は１人もおらず、皆一番になる可能性を秘めている（武器強化の差があっても＋１０が＋１２に勝つ可能性は十分にある）
　
●操作キャラクターの個性
各４キャラ（８職）の動きはそれぞれ異なるもので、キャラによって違うゲームをしているように感じる。
　
●いくつかのレアドロップはいつか確実に手に入る。
回数制限のあるレイドを受けてクリアすると勇者の証というのがもらえて、これとレアドロップを交換することができる。
例えば二ヶ月通い続けても出ないアイテムを、勇者の証８０枚で交換できたりする。　現状回数制限レイドは９個なので、９日間もあれば入手することが可能なのだ。
　
●当たり判定の細かさ
このゲームはとにかく当たり判定が細かい。
別のゲームだったらこんなの確実に当たってるだろ、というのが当たらない。
例えば、剣を持った敵の横切りを、ダッシュ終わり際の前かがみになる姿勢を利用して避けることが可能だ。　見た目は頭が胸元ぐらいの高さに来ただけだ。　そんなわずかな隙間を見つけるのも英雄伝の醍醐味である（一部謎判定もある）
　
●下着さえ我慢できれば、完全無課金で遊ぶことができる
相場の流れを読み取る能力がその人にあれば、金はどんどん増やすことができる。
下着以外の課金アイテムは、他プレイヤーがゲーム内通貨で取引してくれる。
　
　＜悪い点＞
●Ｐ２Ｐであるがため、４人の部屋は立てれても６人、８人は光回線でなければ厳しいところ。
　
●業者によるゲーム内マネーのインフレ
　
●中間レベルの過疎化
特に一回しか用事がないクエストなどは立ててもほとんど人が来ない。
ただ、最終手段として「トークンを代わりに払う」と部屋名を書けば高レベル帯が駆けつけてきてくれる。
　
●攻撃力制限ＰＴがあること
これは排他的で好きではない。　自分は制限をパスしているが、この類のＰＴには一切入っていない（余程の高難易度クエストは別）
しかも何故制限してるのかも理解せず、いたずらに制限を厳しくしている者まで出る始末。
　
　総評
ゲーム自体は間違いなくトップクラスの出来だ。
だが、それを扱う運営や効率厨プレイヤー、業者の存在がこのゲームを苦しめている。
開発スタッフのセンスがこのゲームを支えていると言っていいので、デヴキャットにはこの先も頑張ってもらいたい。
　
　私はデヴキャットが裏切らない限り、最後までマビノギ英雄伝について行く。
面白いからついて行くのだ。
　それと、どこぞのつい最近サービス開始したＭＯは、面白いから人が集まっているのではない。　流行っているから人が集まっているだけなのだ。