マビノギ英雄伝のレビュー・評価

基本的に現状既に大半のプレーヤーがカンスト帯に突入していて、これから新規で始めるプレーヤーからみればゲームは破綻しています。
カンスト帯のプレーヤーに頼んでサクサク攻略してもらうのをぼーっと見ているか、本来4人で攻略するはずのIDをソロで攻略するマゾプレイかの二択が迫られる現状といえます。
こういった状況、ゲームバランスを取っていくことはもはや運営開発にも不可能だと思います。

それを前提に特にひどいと感じたのは一点です。
即ちボス戦のアンビバレンツとでもいいましょうか。

まず、このゲームはスキルがコンボ性になっています。
弱攻撃を３回した後に強攻撃で強力なスキルが発動する、のような具合です。
当然、隙を見て、あるいは隙を作って、それらのコンボを叩き込んでダメージを稼ぐ、という戦略がポッと頭に浮かびます。

それと背反するのが、ボスのスーパーアーマーです。
このゲームのボスは常に100％いかなるときもボスのスーパーアーマーが外れません。
それはボスの攻撃を”止める”という手段が無いということを意味します。
となると、避けるしかありません。

そこで困るのが前述のスキルです。
スキルを発動させるには予備動作ともいえる弱攻撃のコンボが必要です。
しかしボスは攻撃を止めません。

そう、このゲーム、ボス戦ではスキルが使えないんです。
スーパーアーマーで攻撃をゴリ押ししてくるボスに対して、どうしても一定のタイミングで回避をいれるしかありません。
しかしコンボの途中で回避を入れれば当然スキルは発動しないです。

”覚えたスキルを叩き込んで大ダメージを出したい”というのは、RPGプレーヤーなら誰しも思うところです。
まして、コンボ性で強力なスキルが出せるのなら、それを叩き込みたいのは当たり前です。
しかし、その予備動作の弱攻撃を1,2回入れたら、ボスが攻撃モーションに入り回避中段を余儀なくされる・・・
このストレスってめちゃくちゃ大きいです。

ボスの攻撃をよける、弱攻撃を1,2回あてるを繰り返してちびちびと倒すしかありません。
正直、イライライライライライライライラします。

しかもボスの攻撃を誤ってひとたび受ければ、MHPの1/3くらいを抉られた上に、吹き飛ばし＋ダウンで、置きハメにもう一撃、なんて展開です。
攻撃パターンは単調なので多少慣れればさほど難しくはないのですが、プレーヤーのストレスとイライラは計り知れない出来です。