World of Tanks（ワールドオブタンク）のレビュー・評価

プレイ期間＝１年以上
感想＝オンリーワン

この作品は「プレイヤースキル至上主義」のゲームと言っていいでしょう。

この「プレイヤースキル」とは、操縦テクニックや射撃センスだけを指す言葉ではありません。マップの地形を把握し、車輌の特性を理解し、戦術を練って立ち回る・・・そういう全てを包括した「スキル」です。前者は生まれ持った才能という部分が大きいですが、後者は長くプレイしていれば自然と身についていくものです。そして、このゲームにおいては後者がより求められると言っていいでしょう。

何故なら、本作品は基本的に「15vs15」のチーム戦であり、更には不公平なマッチングでチーム編成がなされる仕様だからです。同格の相手とだけ戦えるような戦場は基本的に存在せず、自分より格上・格下の戦車が存在する戦場に放り込まれます。（場合によっては格下しかいない、あるいは格上しかいないということもあります）またマッチングにおいて明らかに戦力差がある編成で戦わされることもあります。（相手の重戦車５、こちら１・・・とか）

初心者の内は周りが見えないので、この理不尽に不満を持つのは仕方のない事だと思います。私も始めたての頃は、頭を抱え机をガンガン殴りつけていたのを覚えています。ですが負け慣れて「スコアを稼ぐ」ことより「チームを勝たせる」ためにはどうすればいいかと考え始めると、前述した「前者のスキル」より「後者のスキル」がより重要だと気付くようになります。
ハイスコアだけを目指すなら、自分が囮になる選択なんてできません。しかし「チームを勝たせる」ためには高火力車輌の前面に出て囮になることも戦術上必要になります。特に格上ばかりの戦場に放り込まれた場合は「捨て身」こそが武器になります.
自殺ではなく意味のある特攻で格上の味方をサポートしましょう。

・・・そうして理不尽と劣勢を覆し勝利しても、個人のスコアに反映されない場合があるでしょう。しかしそれでも勝利できれば、私はとても楽しいと思います。あの時の行動が勝利に繋がったと思えるなら、数字以上の快感を得ることができるはずです。
「自分が如何に稼ぐか」ではなく「チームを如何に勝たせるか」それを第一に考え、そして・・・「敗北を恐れず勝利を重んじる」それが本作品を楽しむための重要なスタンスだと思います。どれだけ頑張っても負ける時は負けるしね（ﾎﾞｿ

※あと罵倒に辟易する人もいるようですが、全く見当違いの罵倒が飛んで来ることは稀なのでnoob/idiot/uselessと言われたら戦況を把握し何故罵られたのか考えましょう。偵察をしない軽戦車、前線に出ない重戦車は罵られます。タンカーは皆罵られて強くなってます、挫けずに。私はmonkey呼ばわりされたりゲームをアンインストールしろとまで言われましたよ・・・HAHAHA!