World of Tanks（ワールドオブタンク）のレビュー・評価

プレイ期間＝3年、戦闘数＝18000
感想＝神ゲー、と昔は感じていた。まぁ立ち止まってわたしの感想を聞いていただきたい。
はじめに分かっておいて欲しいが決して今のwotがクソゲーだと言うわけではない。新ツリーができて続々と目新しい車輌が追加されると聞くととてもワクワクするし、フロントラインのような大人数バトルも個人的には好きだ。ランク戦もやりがいがあると感じる人もいるだろう(やってないので分からない)。
しかしいくら新しい戦車やモードを実装しようとも、根本のゲームシステムが改善されなければこのwotが再興することはない。自走砲、課金戦車、弾種、そして貫通非貫通におけるダメージ判定。わたしは大きく分けてこれら4つが現wotのかなり深刻な問題点だと思う。

まず自走砲についてだが、言うまでもなく着弾時のスタン仕様が自走砲自身を貶めている最大の原因だろう。直接当たらなくても戦車の周囲に砲弾が落ちただけで10秒程度のデバフがその戦車にかかる。これがいわゆるスタンというやつで、スタン中はまともに戦車が動かせなくなり自分の発射した弾も狙ったところに飛ばなくなる。直撃すれば20秒近くスタンすることもあるので、これが楽しくて自走砲に乗るプレイヤーは多い(直撃時はHPの20〜30%を削ることも可能)。
ただ私自身この仕様は大して嫌いではない。というのもハルダウンしている砲塔カチカチ戦車を行動不能に追い込むのは戦術的に非常に有効だからだ。一方的にこちらにダメージを与えてくるやつを退かしてくれるのはありがたい(自走も一方的だが)。しかしアプデで自走砲が最大3輌になったものの、この3輌から同時に爆撃された日には引退をかんがえてしまうのも頷ける話ではある。

次に課金戦車について。ゴールドや課金のみでしか買えない本車輌たちは強化はあれど基本的に弱体化はない。そこの何が問題なのかというと、一旦強車輌ができるとこぞって課金プレイヤーがその戦車を購入してしまうことだ。強車輌というのは例えば、6秒ほどで相手に総HP80〜90%のダメージを与えたり、正面装甲が硬すぎて全くダメージが通らない戦車など(ダメージ判定は後述する)がある。無課金プレイヤーもこのような戦車を獲得することは可能だが、途方もない時間を要することになるのでそれこそ一方的に撃破されてしまうことがしばしば起こってしまう。何だあのキモい戦車！？と思った戦車兵の方々はどうか成仏してクレメンス。
この問題は拍車をかけるようにさらに状況を悪化させる。
強車輌といえど弱点はあるので無課金戦車でも勝てる可能性は十二分にあるので決して悲観することはない。先程の例でいけば、大ダメージをあたえてくるやつは大体次の大ダメージを放つまで30秒ぐらいのクールタイムはかかるし、正面装甲がカチカチのやつは側背面がペラペラだったり、また思わぬ所が弱点だったりする。だからそういった弱点を上手く隠しながら戦うのが、wotにおける戦闘全般に共通していることだが、基本であり最も重要な戦い方だ。しかし初心者は弱点などというものは知らない。Tiger1の装甲は役立たずだということは知らないし、Mausを乗ることができるのは果てしない時間と努力の後だということも知らない。そんな初心者が強車輌と言われている戦車に出会うとどうなるか。当然乗りたいと思うだろう。その車輌に乗ればどんな試合でも勝つことができると信じて乗る初心者がほとんどではなかろうか。実際わたしもそうだった。だが現実は残酷だ。
弱点をぽんぽん抜かれるもしくは孤立して四方八方から撃たれ爆散するなどetc...悲惨なものである。自身が爆散すれば手数や前線を張る味方が減るわけで、相手に有利な戦場になり結局負けてしまう。こんな結果が日常茶飯事なのもゲームシステムに問題があるのだがそれは後述しよう。

ここまで読んでくださった方に感謝の意を表します。わたくしめの稚拙な文を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

実は強車輌にもどうしようもないものか2つある。それは高貫通弾、榴弾である。正面装甲がカチカチな戦車を仮にカチ車としよう。カチ車がダメージを受けない手段として、素の装甲で弾を防ぐタイプと跳弾というタイプがある。くわしくはwot Wikiで調べて欲しいのだが、簡単に言えば前者は単純に装甲が厚すぎて弾が通らないのに対し、後者は弾の装甲への入射角が急過ぎると弾が弾かれてしまうというものだ。それぞれに利点があるので良い悪いは扱うカチ戦による。この2種のカチ車にダメージを与えるにはどうするべきか。後者は比較的容易に貫通可能で、弾の入射角を緩くすればよい。それなら前者はどうか。普通の弾ならばどのような入射角だろうと弾き返してしまうので厄介だ。続く