鬼斬（おにぎり）のレビュー・評価

プレイ期間＝三ヶ月
感想＝バランスと移動システムに壊滅的な問題アリ

とりあえず三ヶ月、そしていまでもそれなりにやる気はあるので、全くこれっぽっちも面白くないゲームってわけではないようです。
自分は軽課金スタイルですが、関が原抜けたあたりで絶望し、新キャラで使ってない武器使って遊ぶみたいな感じで続けております。

さて。
そんなわけでいろんな武器を使う機会があったのですが。
もしこのゲームを今から始めて、かつ楽しもうと思っているなら弓・器用特化か短杖・知能特化型に育成することを強くお勧めします。
はじめに近接武器、特に刀・大太刀・斧の力特化型をチョイスしたら地獄を見ることになります。

どうして近接武器はいけないのか。
まず近接武器と遠距離武器を比べたとき、近接は適正レベルで精一杯戦っているようなところも、遠距離は適正−１０くらいのレベルで戦えてしまいます。
それくらい攻略難易度に差がでます。これはレベル上昇速度にも大きく影響しますし、回復アイテムの使用量も大きな差が出ます。さらに、ＩＤでは死亡することによってクリア経験値が大幅ロストするため（一応、ここは課金でフォロー可能）死亡リスクの大きい近接はますます分が悪くなります。

この難易度差の原因は、回避・防御システムの拙さと、回復アイテム使用時の無駄なモーションと、敵の攻撃力ならびに攻撃モーションにあります。

・回避と防御
まず回避行動には一切の無敵がありません。先出しで安全地帯へ退避する、といった使い方が基本になります。通常攻撃やスキル攻撃をキャンセルして動けるのがメリットですが、キャンセル不可タイミングが設定されているため、殴り合っていると間に合わなくてぶん殴られることがしばしばあります。下手するとワンパン即死もありえるので結構致命的な問題です。
また、回避行動はスキルポイントを消費するため、スキルポイントの自動回復を阻害します。多用はなるべくしたくないですね。
防御は、体力極の槍が物理攻撃に対してそれなりのカット率を出せる（なんとか死なずに済んだ、とかそのくらい）程度で、他のタイプだとまずお世話になることがありません。こちらも回避同様、キャンセル不可タイミングのせいで防げないことがしばしばあります。また、正面からの攻撃しか防げないので、移動系攻撃はめくりダメージを受けたりします。密着しすぎてめくられることもしばしば。

・回復アイテム
使用時にいちいち足を止めてアイテムを飲み（食べ？）ます。
移動系ボスとかで追っかけＡＩの連中は全力疾走で距離が着かず離れずくらいのバランスになっているため、足を止めて回復直後にぶん殴られて即死とかザラです。
ソロプレイの限界を感じる瞬間ですね。
ＰＴプレイならあまり気にならないのだけど、とかく、ＰＴが組みにくくて泣ける。

・敵の攻撃力と攻撃モーション
具体的に名前を挙げると、灯台鬼なんかは反則級のモーションで攻撃してきます。
特に腕振り回しは高速発生広範囲攻撃なので、見てから回避しても範囲外に脱出できないため、近づかない近づかれない・使われる前に倒すという対策しかできません。
こういう相手、近接だとスキルワンパンで片付けられないと辛いです。それも攻略レベル差につながっている感じですね。
攻撃力もレベルが上がるにつれかなり高くなり、雑魚の攻撃一発引っかかってのけぞったらそのまま二・三匹にボカボカ殴られて死亡とかザラになってきます。
そのレベルならまだいいんですが、加賀あたりになってくると器用特化で防御かなぐり捨てたうちの弓使いは雑魚のワンパンで死んでしまいました。
体力特化の槍なら耐えれるだろうか、とも思ったのですが、奴は出雲休憩所のハエが倒せず絶望しておりました。救いはないのか。

まとめると、近接はとにかく危険なのです。
距離をつめたときターゲット以外の敵のタゲも集めてしまったりするし。
もうちょっと回避・防御は見直して欲しいですね。


他には、まあ、タイトルとは関係ないんですが。
フィールドが広すぎて移動だけで嫌になります。
町もこんなに広くする必要あったか？ってくらい広かったりするし。
京なんか修理するためだけに移動速度向上の酒のんで１〜２分走るし。
ゲームをさせてくれゲームを！と思わず言いたくなる。

あとはシナリオがね。
あんまりにも、あんまりなんだよね。
厨二ノート開いたみたいなキャラ設定・ご都合展開がね、こう、心にね、ザクザク刺さるのよね。
そういうの好きな方にはいいのかもしれないけど、個人的にはもうちょっと練りこんで欲しかったかなぁとも思います。

他、珍修理や過剰強化などの素敵滅法な仕様は他の方が触れておりますので、割愛させていただきます。