ラペルズのレビュー・評価

プレイ期間＝のべ10時間ほど
感想＝
韓国産量産型クリックゲーム。
キャラデザインは白人美男美女。
女性キャラの無意味な露出と下世話な演出。
単調なオートアタック戦闘。
ひねりのないクエスト群。
既知感溢れる薄っぺらな世界設定。
よくもこれだけ同じ物がつくれるものだと感心させられる。
EverQuest2などに通じるユーザーフレンドリーな
ライトゲーム感覚を取り入れている部分もあるが、
基本的には作業感たっぷりな戦闘とクエストを淡々とこなし
Lvを上げることが目的のゲームのように思えた。

操作性・インターフェースはこの手のゲームとしては
標準的なのだと思うが、洗練とはほど遠い。
なにより、カスタマイズ性が乏しい点がいかにもな感じ。
自らカスタマイズ出来ることが、PCゲームの最大の魅力だと思うから。

近接戦闘キャラでLv19まで遊んでみた。
モーションは垢抜けないが気になるほどではない。
スキルの数はそこそこあるが、
戦闘中に使える攻撃スキルはひとつしかなく、
ディレイの関係で1度の戦闘中に使えるのはほぼ1回のみ。
スキルを使うと身体が鬱陶しい程に光るだけで特別なモーションはなし。
特別なモーションがないのを隠すために鬱陶しい程に光るのだろうか。
そしてその威力はオートアタック中に発生するクリティカルヒットの方が高く、
使って全く爽快感がない。
職によって、あるいはLvが上がればこの辺の事情は変わるのかも知れないが、
それが確かめたくなるほど続ける気にはなれなかった。

ただしこのゲームには特出すべき個性がある。
BOTを排除するための仕組みがシステム的に盛り込まれているのだ。
この仕組み自体には一見いくらでも抜け道はありそうなのだが、
遊んだ範囲ではBOTもしくはそれ風のプレーヤーを見かけることはなかった。
これまでに手を出したことがある韓国産ゲームは「Lineage2」と「CABAL」。
両者ともそこら中にBOT風、業者風プレーヤーが溢れていた。
韓国産MMOは、BOTや業者がいることを前提にしたビジネスモデルなのだと
考えていたからこの点はある意味新鮮だった。
しかし、現状アップデートが遅れがちな様子。
ゲームシステム面での未実装も多い。
事情を知らない俺などは、ビジネスモデルの選択を誤った上に
ユーザー数が伸びず、開発に金を回せないのだろうかと邪推したくもなる。
ゲーム中にはBOTもいないが中身入りのPCも多くはなかった。
露天システムを組み込んでいる以上、
人が分散するシステムではなさそうなのだが。
それとも他の人が多そうに見える韓国産MMOも
BOTや業者がいなくなればこんなものなのだろうか？

そんな訳で、ゲームそのものには興味が持てなかったが、
今後の動向がちょっとだけ気になるMMOだ。

韓国産量産型クリックゲームとしての評価に1点。
BOTへの取り組みに興味を引かれてプラス2点。
韓国産量産型クリックゲームへのそもそもの評価が低いためこの点数だが、
その点に抵抗がなければ、遊びやすいゲームなのではないのだろうか。