Master of Epic（マスターオブエピック）のレビュー・評価

プレイ期間＝10年
感想＝
サービス開始から数年間は人も多く、長く遊んでいても飽きない、とても良くできたゲームでした。儲かる狩場やスキル上昇率の良い狩場は常に混雑しており、すべてが自由でプレーヤー同士の交流も盛んでした。しかし、それはもう過去のこと。

年月を重ねるにつれて人口は減少し、今では当時の面影は全くありません。広いフィールドやダンジョンに自分だけしかおらず、めったに人が来ないなんて日常茶飯事。露店がたくさん立ち並んでいたビスク西エリアは閑散としており、多くのプレーヤーは中央アルター前で雑談して過ごしてます。

カオスエイジや黒の廟堂、エルアン宮殿等のレイドコンテンツは辛うじて人が集まる（といっても昔に比べてはるかに少ないが）傾向にありますが、初心者が気楽に遊べるような場所ではありません。従って新規プレーヤーは、誰もいないフィールドで黙々と孤独にスキル上げと金策をする羽目になり、すぐに嫌になって去っていきます。

クライアントはWindowsXP時代のものからほとんど変わっていません。12年も続いているせいかアイテム等の情報量が多すぎて処理しきれないらしく、エリア移動の際に高確率で落ちます。レイドに行くときは直前にクライアントを再起動してからというのが常識です。そうしないと途中で落ちます。

アップデートは毎週あります。ただし、ほとんど課金ガチャの更新のみ。このゲーム、今となっては課金装備で固めたプレーヤーがほとんどで、生産装備などは需要がありません。それだけ課金品の性能が良いということです。無課金で遊べるのは、大量のゲーム内通貨や課金ガチャ品を確保する手段があったればこそです。

現在のMoEはペット育成ゲームと言っても過言ではありません。昔はテイマーなんて孤独で退屈なことをする人は少なかったのですが、今は違います。調教スキルに影響されない課金ペットが大幅に強化され、昔はパーティーやレイドの討伐対象だったボス級Mobを、高レベルペット3匹使ってソロで倒せてしまいます。だからプレーヤーは最後はペット育成に手を出す人が多いです。普通の狩場はガラガラでも、ペット育成場所だけは人がいます。

ペットの育成は単調な作業にすぎないため、ペット本体や育成を補助するアイテム（経験値UPのバフつき装備や経験値パウダーなど）は需要も値段も高い。そしてペット育成が終わって（または飽きて）引退していく。そういう流れのゲームです。