Warframe(ウォーフレーム)のレビュー・評価

途中休止をはさみつつ2013年末からプレイしています。
基本的には「フレーム」と呼ばれる装備を身につけたキャラクターを動かし、
パルクールじみたアクションや特殊能力（パワーと呼称されています）を
使って敵を倒していくという比較的シンプルなTPSアクションゲームです。
coopプレイへの敷居が非常に低い点や良心的なリアルマネー要素など、
基本プレイ無料系の中でもトップクラスに遊びやすい環境があったのと
ニンジャのようなスピード感のあるアクションが可能な点が魅力でした。

基本的には面白いゲームだと思うのですが、2015年9月現在開発方針が
ややおかしなことになっている状況が見受けられ、
「とにかく執拗にプレイヤーの動きや稼ぎを妨害して難易度を上げていく」ような
アップデートや変更が非常に目立つようになってきました。
具体的に例を挙げると、
・武器/パワーによる攻撃を一切無効化するバリア持ちの敵の追加
・各勢力にプレイヤーの動きを止める事に特化した敵の追加
・敵の攻撃力・耐久力の急激なインフレ/高火力敵の新規配置
・特定の手段以外で攻撃しても全くダメージを与えられない敵の追加
・耐久と呼ばれるエンドレスミッションでの敵出現の激減
等、過去のバージョンと同じレベル帯の同じミッションをプレイした場合でも
その難易度はかなり跳ね上がっており、プレイヤースキルでもカバーの
しようがない部分が非常に多く出てきています。
（ex:交戦中に真後ろにスポーンしたこうした敵に攻撃を受けて拘束される、
　　 視界外から狙撃されてシールドが一気に削り取られる+状態異常を受ける等）

こうした敵側のインフレに対して、プレイヤー側には根本的に手が入っていないため、
「強いフレームを強いビルドで使う」「強い武器を強いビルドで使う」以外の
対策は存在しておらず、その「強い装備」から漏れたフレームや武器、
あるいはビルドから外れたプレイングはどんどんやりにくくなっていっています。
また、そのビルドに関しても固定化が進んでおり例えばライフル系の武器であれば
「基礎威力アップ/基礎威力アップ/マルチショット/発射速度/属性/属性」等のように
テンプレ構成だけで大半のカスタマイズ枠が埋まってしまうため
いろいろな武器やカスタマイズを試す楽しみもスポイルされつつあります。

上にも述べたようにSFとニンジャを組み合わせたユニークな世界観や
手軽にプレイ可能、ニンジャらしいアクションやパワーの活用、
いかにもSFながらどこかユーモラスなキャラデザインなど魅力は多いのですが、
それらをこうした現状が楽しめなくしつつあるのが非常に残念な点。
近々大規模な見直しが行われるという旨が開発チームが行っている
Stream（配信）で明言されているため、期待が持てる要素もあるのですが
そのStream内において一部のスタッフが明らかに現状を認識していない
（プレイヤーと大幅に異なる認識を述べる）シーンなども散見されるため
やや不安な部分もあり、両者が入り混じった状態となっています。
ぜひとも広い間口とハマった時の奥深さを持ったゲームになってほしいものですね。