Warframe(ウォーフレーム)のレビュー・評価

忍者的なモーションとSF的な時代背景を基調とした基本PvE形式のTPSアクション・ゲームであり、warframeと呼ばれる各キャラクター及び彼らが持つ独自のスキル、或いは武器などの能力を最大限に発揮する為には、それらを増強・増進する為のModの他、各フレームや武器、センチネルやクブロウと言ったプレーヤーに追従するペットなどを入手する為に必要となる各ドロップ品及びミッション/クエストごとの報酬を得る必要があります (プライムと冠される既存フレーム・武器の上位フレーム・武器等、その一部は課金にて解消されます) 。

その為、本来魅力であるべき筈のアクション性はゲームの進行度を増すに伴い希薄化し、アイテム収集へと意識が偏向していく必然性を孕んでおり、繰り返しプレイする事に執拗な作業感を抱かせる状態である事は否めません。

またサブ・コンテンツに相当するアークウィングと呼ばれる宇宙空間を舞台にしたモードは更に発展途上な段階であり、その操作感やマップ構造及び各ミッションの性質諸々、本編とはかけ離れた別ジャンルのゲーム性をもつものです。初期のオフィシャル・ゲーム・トレーラー等でwarframeに興味を抱かれた方にあっては、アークウィング・モードにおけるミッション・クリア時の報酬或いは経験値を目的とする以外、好んでプレイするプレイヤーは非常に稀であると感じます。つまりは報酬ないしは経験値の取得を目的としたプレイヤー以外はほぼプレイしていない状況かと思います。

もう一つのサブコンテンツであるPvPモードでは、本来PvEを想定してデザインされた各フレームごとの特性に起因し、またPvP用の特設マップの構造も多分に影響して、本編よりも更にバランスを欠いた状態となっています。PvPに特化したFPS/TPSを好む方においては到底満足するに足るレベルでは無いものです。

課金システムについては他の運営と凌駕する程良心的で、プラチナと呼ばれるwarframe内限定通貨/ポイントを使用し、各フレーム/武器/センチネル等のスロット類の増設、またそれらを増強・増進する為に行う工程の時間短縮に使用する事が主な用途となる他、期間限定品を含むスキンや各装飾品及びカラー・パレット等を購入できます。また、UI関係の未熟さから少々面倒ではありますがプレーヤー間でのトレードを積極的に利用する事により、無課金でもプラチナを取得する事が可能です。

各アップデート毎にテスト・プレイを行っているのか非常に疑問な未熟なゲーム・バランスや、ファーミングを目的としたゲーム性が大凡定着してしまっている以上、今後これ以上発展する糊代が希薄である事が懸念されますが、ゲーム性の本質を知り得てしまう段階以前までは非常に楽しめるかと思います。

以上、全フレームをがっつり開発・強化したRank19の一プレーヤーからの感想です。