ドラゴンズドグマ オンラインのレビュー・評価

プレイ期間＝4年(ベータテスト時からずっと)
感想＝

多くのアクションゲームを輩出しているメーカーのタイトルだけに
モーションやエフェクトなどの基礎的な部分は良くできています。

ただ、各種ギミックの実装の方向性が、平均的なアクションゲームの感性からすると明後日の方向に行ってます。

ハメ防止のためか、技術力不足のためなのか、敵が木などのオブジェクトに一部でも交差していると、なんと全身の当たり判定がなくなります。
当然、大きな敵（≒強敵）ほどそうなる確率は上がるわけで、あの埋まりさえなければというシーンを何度か経験しました。

同じくハメ防止のためか、敵の行動範囲にはきつい制限がかけられており、それ自体はある程度仕方ないと思うのですが、味方キャラであるポーンのAIが、敵からの攻撃を比較的単一の方向にしか避けないこともあり、範囲外判定になる → 無敵になって範囲内に戻る の繰り返しが頻繁に発生します。
それだけならいいのですが、無敵になって戻ってる最中もバフやデバフの効果時間は進んでしまうため、戦術が台無しになることがしばしばあります。
なお、無敵でもどっている最中に障害物に引っかかって、30秒くらいたってやっとワープが掛かって戦闘再開という寒い状態もわりとあります。
（そもそも、移動ルーチンがうまく作れないなら、障害物の設置を控えるとかすると思うのですが、そこは妙なこだわりがあるらしく、むしろギッチギチに配置していたりします。）

なにより、4年近くの期間ありながら、この根本的な部分の不具合がほとんど改善されていないのが致命的です。

多分なのですが、トップのお二人はそれほどアクションゲームをやらないのではないでしょうか。ゲーム制作の責任者だからといって、ゲームがうまくなきゃいかんというわけではないですが、消費者としてのプレイヤー心理というのは最低限理解していないとならないラインがあると思います。