エバークエストのレビュー・評価

プレイ期間＝サービススタートから3年くらい

MMORPGの先駆け的なゲームで、当時はディアブロ→ウルティマオンライン→エバークエストという流れで遊んでいる人が多かった。
英語だったというのもあって、まず何をすればいいのかすら分からず、あれこれキーボードをいじっているうちに、町のガードに殴り掛かって即死するというのがお約束だった。

MMORPGの先駆け的なゲームだったので、ゲームシステムが洗練されるのには時間がかかった。
それだけに最近のゲームと比較すると、こいつは拷問に近く、今じゃ到底遊べない。
何をするにもとにかく時間と手間がかかり、クラスによっては割と早い段階でソロでは何もできなくなる。
仲間を募集してパーティを組むにも時間がかるし、目的地に行く移動にも時間がかかる。ようやくパーティを組んで目的地でアイテムハントをするにも、先約がいて目的変更を余儀なくされる。
目的の場所で狩りがスタートしても、目当ての敵が出るまで時間がかかり、ただレベルを上げようにも狩場が点在していて大変で、しかも死ぬほど時間がかかる。

死亡すると、経験値が下がり、死体はその場に。
復活ポイントから死体の場所まで行くのに時間がかかるし、場所によっては回収不能なんてことも。

アイテムの取り合いでプレイヤー同士の喧嘩なんて日常茶飯事で、ギスギス具合は半端なかった。


こんな酷いゲームなのに高評価を付ける人がいるのは、手探りプレイだったという事もあり、ゲームの世界観などドキドキとワクワクが軽く上回っていたからでしょう。

立体化された世界は、どこも物語性がとても豊かで、迫力満点。
ダンジョンは奥に行けば行くほど強い敵がいて、奥でレベルを上げていた高レベルのプレイヤーが大量のモンスターを引き連れて出口まで逃走、入口付近でチマチマとレベルを上げている他のプレイヤーの死体だらけになったり、低レベル帯の場所に突如とんでもないモンスターが現れたり、なかなか手に入らないアイテムが手に入ったり。
レベルが上がれば上がるほど、各クラスはそれぞれの得手不得手が顕著になり、パーティを組んだ時の立ち振る舞いでテクニックを求められるようになる。
巨大なドラゴンを何十人のプレイヤーで倒すとか。


最初はドキドキとワクワクで満たされていましたが、徐々に変化してきます。

何をするにも時間がかかるため、なるべく時間をかけないようにするプレイスタイルになります。
主要な狩場は、大手サイトの掲示板に予約を入れるという暗黙のルールができたり、効率重視のプレイとなってきました。
レベルが上がれば上がるほど、あらゆる面でシビアさが増し、パーティ内での役割負担が大きすぎて、抜けたい時に抜けれないとか、極端だとトイレにも行けない。
一人の居眠りのせいでパーティが全滅、経験値が減り、死体回収に時間がかかり、ギスギス感が半端無くなり、一人また一人と去っていく。

実際、ディアプロで知り合って、ウルティマオンラインで仲良くなったネット友人はエバークエストでバラバラになりました。
リアルの友人も一人失い、私はそこで引退しました。


あの当時、
手探りでこのゲームを遊んだ楽しい記憶、いまだに上回るゲームはありません。
Play Onlineというゲーム雑誌のエバークエスト特集を切り抜いて持っていますが、たまに眺めては一杯やってます（笑）


浪漫の詰まった素敵なゲームです。