女神転生オンラインIMAGINE のレビュー・評価

プレイ期間：Oβから

【感想】
当初は重いだの何だの言われ続け、実際ゲームの進行すら厳しい状況であったが解像度変更が実装され快適に動作するように。
画像は同時期のゲームに比べればいささか劣るものの、結構頑張って金子ワールドを表現している気がする。
女キャラのおかっぱ頭を見て「真ifのレイコか？！」と思ったのは私だけではないだろう。
BGMなども原作曲の雰囲気を残しながらアレンジを加えた曲（邪教の館、杉並ダンジョン、カテドラルなど）、原作ファンなら思わずニヤリとしてしまうような箇所が随所に見られる。
ただ曲自体が短く延々とループするため、催眠効果で眠くなるのが欠点か。

戦闘はマビノギスタイル。ラッシュ、アタック、ショット、ラピッドなど攻撃手段により属性分けされているいわゆるジャンケン形式だが、有効属性でも力押しするだけでは返り討ちにあったり（攻撃に攻撃を重ねようとして、結果相手に連続カウンター+ガードコンボでボコボコにされるなど）、相手の行動パターンをよく見極めて戦う必要があるなど一筋縄では行かない仕様で面白い。
RPGというよりは、ややアクション傾向にある。

またメガテンではおなじみ、悪魔との交渉システムも健在だ。
戦闘中に「挨拶」や「威圧」、「プレゼント」など各種交渉用スキルを駆使することで悪魔と心通わせ、結果アイテムをくれたり戦意を無くして「キミにはもう攻撃しないよ♪」と退いてくれたり、良いときにはそのまま仲魔としてPTに参加してくれたりする。
仲魔になった後は、所謂「ペットモンスター」扱いになるので、こちらから契約を切らない限りずっと一緒に行動することも可能だ。

無論、交渉に関してはいい事だらけではない。
交渉に失敗すれば当然仲は険悪になるし、「興味無くした」と立ち去られてしまったり、最悪そのまま戦闘状態に突入する。
。
ちなみに、自分よりLVの高い相手には交渉自体が無効→最悪敵先制での戦闘になるので闇雲に会話を持ちかけるのも危険。

カスタマイズも結構幅が広い。キャラメイク時の選択は割と豊富で（金子テイストが嫌いな方はいろいろ微妙な心境になる造形になるが）、LVアップ時のステータスも自分で割り振ることが可能。
スキル習得に関しては「熟練度」というシステムを採用している。細かく説明すると長くなるので、簡単に言って「Master of Epic」のようなものと考えてもらえれば不都合は無い。

原作を知らないという方であっても、クトゥルフ神話やSFテイストなノリが好きな方にはオススメできる。
原作のある作品だけに世界観が非常に深く濃いので、クエストからそれらに触れて回るだけでも楽しいだろう。
長くはなったが、基本無料ゲームとしては一部課金ゲームと肩を並べるほど高いクオリティで作成されている。
おさわりだけ遊んでみるのも悪くは無いゲームであると私は思う。

【総評（★三つで普通。五段階）】
システム：★★★★
運営：★★★
世界観：★★★★☆
動作：★★（比較的スペックが要求される）
グラフィック：★★
操作性：★★（マウスとキーボードの組み合わせなので割と煩雑）

総評：18/30点　　

10点評価に換算し6点だが、サービス開始から間もないので将来性を考え+1点で【7点】。