ラグナロクオンラインのレビュー・評価

プレイ期間＝α〜
感想＝MMOの可能性を体現したゲーム

α〜転生実装までは、日本では他に類を見ないほど素晴らしいゲームだった。
ネットゲームの初心者から、目を三角にして必死になる人まで、みんなが楽しめるゲームだった。
経験値効率が全てではなく、レベリングからマッタリ含めて、みんなが和気あいあいとしたゲームだった。

腕に覚えのあるものは城２へ、マッタリやるなら騎士団や亀へ
狩場こそ違いがあれ、大きく差が出ないゲームであった。
その頃は、プレイヤースキル次第で楽しみ方が違うが、誰しもが楽しめるゲームであった。

しかし転生実装、そして生体ダンジョン（おでん実装）と共に世界は崩れる。
生体後は経験値効率がすべてを支配する世界。
マッタリ重視の者は迫害され、効率こそがすべての世界。
多くのユーザー着いて行けずに引退し、ゲームに全てを費やせる選ばれた必死者のみが生存する世界。
転生実装〜生体までで、良識のあるユーザーの多くが離れていった。

その問題に気づいた時には、MMOネットゲームとしてはすでに崩壊しており
資産を持ったネトゲから抜け出せない少数の廃人から搾取するだけのゲームに変わっていた。

崩壊した一番の原因はニヨルドを始めとした、２PC前提とした効率狩りだと思う。
それ以外の者は、馬鹿にされ着いて行けずに数多くのユーザーが引退していった。

今のROは既に崩壊している。新規に始める意義は全くない終わったゲームである。
しかし、ゲームとしてはネトゲの中でも極めて良くできているのも事実。
リセット前提に、無料ユーザーを中心として、もう一度盛り上がりの期待を持たせるポテンシャルを持ったゲームである。

その可能性を運営が理解できるのなら、もう一度全盛期を楽しめる、素晴らしい潜在能力を持ったゲームである。
しかし、金策を前提にした現在の運営には届かない意見であろう。

ゲームとしては良くできている。
しかし、運営が可能性を分潰したオンラインゲームである。
これは何度も言われたことであり、現在も運営が気づいていない事実である。

可能性を持っているのみ関わらず、運営により潰される。
かつての１ユーザーとして、これほど残念なことはないが、しかし届かない声であろう。

このまま終わってゆくのがROなのであろう。
一時とはいえネトゲに夢を見て、その可能性に夢を見たユーザーとしては極めて残念でならないが
最後にありがとうと言いたい。

そしてまた、かつてのROのように熱中できるゲームの登場を願っている。