ラグナロクオンラインのレビュー・評価

プレイ期間＝β2テスト〜2013年、2015年に3ヶ月ほど
感想＝もはやROである意味は薄い

昔は賑わっていました。
ネトゲ黎明期に登場したROは、当時には珍しいグラフィックの可愛らしさを重視したタイトルで多数の人で賑わっていました。
ストーリーらしいストーリーは特になく、クエストでちょっと匂わせる程度でした。
クエストも今時のようなメインストリーム（メインシナリオ）やサブシナリオといった明確な違いもなく、やってもやらなくても自由といった作りでした。
エンディングがなく、キャラクターの育成も非常に厳しい設定であり、おのおのがやりたいようにやるというのがその当時のネトゲスタイルでした。

時代が進むに連れ、ネトゲの種類も増え、段々と利便性やストーリー性を重視した作りのものが増えていきました。
最近ではインスタンスダンジョンと呼ばれる、作成者となるプレイヤーとその仲間のみで攻略・シナリオを楽しむことができるのが主流となっています。
ROもその影響を受けたのか、新しくアップデートがあってもインスタンスダンジョンやクリア報酬でアイテム交換など、全く別ものになっています。

ついでに話は変わり、かつて賑わっていたROも今ではその面影もありません。
現在では500人前後というのもめずらしくありません。
そんな中、昔を懐かしんでプレイをしても人はおらず、パーティー募集もないため身内となるプレイヤーが他にいなければその大半を楽しむことすら困難です。
ストーリー性も薄かったこのゲームが楽しかったのは、仲間や人が居て、その人たちと遊んでいるのが楽しかっただけなんだなということを痛感します。

つまるところ、最近の主流である作りになってきていますが、主流のゲームをするならもうROでなくてもよいではないかということに気づかされます。
新規でスタートしたとしても新作や賑わっている同様の作りのゲームに比べ、とてもしんどいことは間違いないでしょう。

もはや残った人同士のつながりや、これまで長年積み重ねてきたものを捨てるに捨てられない人が残っているに過ぎません。
その人たちが居る限り、運営がままならないということにならない限りこのゲームは存続していくと思われますが、ただそれだけのゲームでしか今はないということです。

ネトゲは折角のオンラインですから、もっと人が居るゲームを選ぶことをオススメします。オンラインゲームとしての魅力はもうありません。