ファイナルファンタジー11（FF11）のレビュー・評価

プレイ期間＝２年くらい
感想＝先人が多々問題点を挙げてくれているので、ちょっとだけいいことを中心にと思ったけど、実はそれもそう簡単なことではないのです。
そういう意味では微妙なゲームです。

このゲームは、国内で遊べるmmorpgの中で、最高の物語性があります。
NPCのちょっとした会話の中にも世界観というものが息付いています。
その辺はさすがオフゲを作ってきた会社だな、と思わせてくれます。
クエやミッションなんかは、mmoなのにあたかも自分が主人公であるかのように物語が展開されます。
チョコボに乗れたり、飛空艇に乗れたり、あるエリアに入れるようになったり、というゲーム内の事象がレベルという数字だけでなく、物語に関連付けられてできるようになるのです。（逆に言うと数字が確実に関わっているということでもあります）
とりあえずは新しく何かができるようになる、ということに理由付けが存在してるわけです。
良くも悪くもですが…（いや悪いです）

ミッションをこなせば、所属国家でのランクというものが上がるのですが、その折り返し地点というか、ちょっとした区切りみたいなものに闇王というのがあります。
それまでの様々なことが、一旦そのミッションに集約されていく感じで、ありがちだけど面白い話です。
で、問題はここからなんですが、その敵は大体レベルが60よりも前で適正ということになってます。
それの参加者が、自分以外レベルキャップの人だったりします。
もうね、イベントが終わる前に敵を倒された人とかもいて、笑うに笑えないですよ。
で、なんで俺が主人公で話進んどんねんって感じです。
ドリフみたいに戦ってるフィールドが割れて、アイドルがコンサートするんじゃないかってなもんですよ。
物語ぶち壊しの極北をそこに見ました。

実は他のミッションやらクエもそんな感じで、レベル低いと付いてって見てるだけです。
しかも、高レベルの助けがなんだかんだで必要だったりするんですよね。
というか、そういう便利さを知ったら、無い生活には戻れないです。
自分の行動範囲が広がるようなクエやミッションは、自分が望んでなくても、（LSに所属していれば）クリアのために高レベルプレイヤーの介入があります。
だから最近のエリアにはレベル制限がかかるボスが多いんですが、ただでさえ大して物が置けない金庫にしこたま装備を溜め込むことになります。
もちろんそんなにメインキャラに置けないので、有料倉庫キャラを作ることになります。
そっから参加者がレベルに見合った装備を出したり、必要なアイテムを出したりすると、軽く１時間は準備にかかります。
それが自分のレベルが上がってわかってくると、手伝いもそうそう簡単に頼むというわけにはいかなくなるのです。
で、それゆえに誰かから手伝いを頼まれると、非常に断りにくいということにもなります。

プレイヤー個人として重要なイベントやクエは適正レベルでのソロを可能にするとか、友達紹介とかで配ってるレベルが同じになる帽子を一般のアイテムとして実装するとか、そういう工夫が必要なんじゃないかと思います。
そうでないと「俺に頼むな、この人たちに頼めよ！」みたいな感じで、ミッションの主人公が主人公になれるレベルゆえに傍観者になってしまう、という状況は変わらないんではないでしょうか？

とはいえ、国家を移籍する高レベルプレイヤーとかもいるので、なんともいえない部分もあるんですが、とりあえず中盤ランクまでは初めてやる人のことを考えて欲しいと思います。
ある意味、もう新規プレイヤーはいらないという運営会社の姿勢なのかもしれませんが…