ファイナルファンタジー11（FF11）のレビュー・評価

プレイ期間＝のべ6年
感想＝数年ぶりに復帰してのプレイで色々変わっていて驚いた事もあったが、やはりFF11は凄いゲームであるという事を改めて実感できた。

◆グラフィック
世界に没入するには十分なレベルのグラフィックである
光源処理やオブジェクトモデルの細かさ等は大したレベルでは無いが、10年前のゲームである事を考えるとすごい

◆BGM
自動作曲ソフトで作成したようなBGMが多い昨今のMMOと比べて圧倒的に優れたBGMが多い
それ故名曲と呼ばれるBGMが多いのも特徴である

◆MAP
ジャンプができない仕様なので高いところに飛び乗ったりはできないが、崖の上から飛び降りたり高低差を生かして後衛が一段高い橋の上から魔法攻撃する等の戦略的利用は可能。
最近の量産クリゲでありがちなのっぺらなMAPとは違ったダイナミックな世界を味わう事ができる。

◆シナリオ
ミッションとクエストという2つの物語があり、前者は世界全体に関わっていく大きなストーリー、後者は住人の悩みを解決していくような小さなストーリーである。
小さなストーリーとは言っても単なるおつかいに終始する訳ではなく新ジョブの取得やミッションへに影響を与えるような大事な物もあり両方をこなす事でより深く世界を知り体験する事ができるようになっている。

◆バトル
分類としてはターゲッティング方式のオートバトルという1世代前のシステムになっている。
これが今回一番変わっていると感じた部分で、雑魚狩りの難易度は大幅に引き下げられている。
殴り始めたら放置しているだけで倒せてしまう事もある程である。
この難易度であれば初心者でも気軽に始められるようになったと感じられる。
しかし他ゲームでいう所のレイド(FF11ではNMと呼称)バトルではその様は一変する。
PTメンバー全員がまさに死力を尽くして戦わなければ倒せないようなMobが待ち構えているのだ。
MMO屈指の高難度戦闘を誇ったFF11の真骨頂とでもいうべきであろうか。

入りやすいが奥が深い、これが今のFF11が目指した部分なのかもしれない。

◆料金
緒論ある部分ではあるがやはり月額課金の安心感は非常に強い。
アイテム課金のMMOで課金まわり以外の部分にここまで手の入っているゲームは見たことが無いし、また経済理論的にもそれはありえない話である。
月額故に求められるクォリティー、そしてその要求に応えられなかった時のリスク、それに敢えて立ち向かうFF11だからこそ作り上げる事ができた世界なのであろう。

◆総評
グラフィック品質が凄い訳でも無く、アクション性もほとんど無く、10年も前のゲームである。
細かい不満点も多々あるし、決して完璧なゲームなどでは無い。

それなのにキャラクターの見ている風景を、自分自身が見ていると錯覚できるようなこんなゲームは非常に稀である。

体験しないなんて勿体無過ぎる。　　　そんなゲームだと思う。