ファイナルファンタジー11（FF11）のレビュー・評価

プレイ期間＝３年以上
感想＝サービス開始１１年目にして開発運営会社がゲームの方向性を完全に見失ってしまいダメになってしまいました。すでに多くのプレイヤーは完全にやることが無くなってどんどん辞めていてサーバー数を減らす（合併する）のは時間の問題であり、これから新規で始めるとか、昔遊んでいたキャラの復帰もおすすめできない惨状です。

【エンドコンテンツ以外やることが無い】
ジョブ（クラス）こそ２２もありますが、ジョブ格差が酷くパーティープレイでは必要とされないジョブはお呼びがかからないどころか門前払いです。また、装備品の質も時間と共に高い物だけが要求され、エンドコンテンツの参加者は装備面接（装備品がちゃんとしているかどうかのぞき見される）にパスしないと参加できません。

エンドコンテンツに参加するためのジョブや装備を揃えるには非常に多くの時間とゲーム内通貨、そして協力してくれる多くの仲間が必要であり、また、とっくに廃れてしまったコンテンツへの参加をしない限り入手できない等、今から追いつくのは不可能だと言い切れます。

【ソロプレイでは強くなれない】
ソロで遊びたいプレイヤーにもおすすめできません。キャラクターの最高レベルは９９ですが、それ以降の成長はアイテムレベルに支配されています。アイテムレベルとは武器や防具等の装備品に付加されているレベル表示のことで、それらを装備することでキャラクターのレベルが９９より上になる仕組みですが、高いレベルの装備品を入手するためにはパーティープレイで強いモンスターと戦う必要があるからです。

【なぜダメになったのか】
全プレイヤーの憧れだった非常に性能の良い装備品、その中でも作成に膨大な時間とゲーム内通貨が必要とされるレリック、ミシック、エンピリアル、コイン（RMEC）武器群よりも強力な武器群をゲーム拡張パッケージ（アドゥリンの魔境）で追加したことで、それまでのプレイヤーの価値観を壊してしまったことに尽きます。

多くのプレイヤーは開発運営会社のフォーラム（意見交換掲示板）にてアイテムレベル制の導入に反対しましたが、開発運営会社はこれを一切無視し強行実装したためにゲームバランスが崩れてしまい、それに嫌気がさしたプレイヤーはゲームを辞めていってしまいました。

開発運営会社はプレイヤー人口の減少を食い止めるためにいろいろなキャンペーンを展開したものの時すでに遅し、最後にリリースされたゲーム拡張パッケージ（アドゥリンの魔境）から半年も経たないうちに１サーバーあたりの同時接続プレイヤー数が１０００人を割っていることが多くなりました。

【開発運営会社に望むこと】
まず、プレイヤーの声を聞いてください。皆がリリースを待ちわびていた追加パッケージだったのはずなのに、ある日突然、世界が壊されても誰も喜びません。

すべてのプレイヤーがエンドコンテンツに参加できるようにジョブバランスを取り直してください。強くなる（レベルを上げる）ためにはエンドコンテンツに参加できるジョブや装備を先に用意しなくてはならない、では好きなジョブで遊び続けることはできません。

【総評】
すでに終わってしまった、終末感が漂うばかりの過去のMMOです。ひとかけらの明るい未来もありません。