Le Ciel Bleu - ル・シエル・ブルー -

プレイ期間＝台湾サーバー3週間+クローズβLV30

オリジナルシステム（連盟ID、ギルドルーム、CPS、クラスチェンジによる他職スキル習得、モンスター図鑑、ペットシステムetc）も結構ありますが、
基本はそのほとんどすべてをそのままROのシステムからぱくってます。
スキルにいたっては半分くらいは数値とエフェクトと名称は違えどROのスキルそのままの効果です。

ROのインフレドラゴンボール化の悪しき癌である
・3〜5割減盾ｃ（似たような盾の種族結晶（結晶とはROでいうカード）はあるがすべて10％減効果）
・アスムプティオ（似たようなスキルはあるけど-20%）
・DEX150無詠唱（詠唱時間はDEXのステ振りと装備で極めて短くできるがエフェクトディレイ+クールタイム有りで連発はできない）
・除算DEF　除算MDEF
このあたりはしっかりとパクらずにいる（ぱくってても数値は調整している）ところから開発陣にあっぱれの拍手を送りたい。
ただASPDの数値化や詠唱バーはゲーム性をより深くするためにもパクってほしかったような気もします。

萌え系2D、3Dグラフィックゲーで良いものはすべて悪運営、悪拝金の手中にあったり
ゲーム自体がビミョーだったりと萌え系MMOを好む人間は難民が多いのでこの完成度とシステムなら
課金、運営、今後の開発スピード次第で流行る可能性も十分ありえる。
2Dの背景CGはどれも容量を割いてるだけあって現状MMOTOPクラス。
クライアントの軽さや安定度も既存MMOTOPクラス。

さらに評価できる点は100vs100（GvGや大規模RvRあり）でもミドルスペックくらいなら重さやラグを全く感じない点。
広範囲の範囲魔法とかかなり重なっても正確に全弾当たります。
GvGやRvRがあっても日本人が嫌う変な対人pkシステムが無いところもGOOD!

ただし本格的なROやFF11のようなものではなく、
ネトゲ初心者向けに全体的に調整されているお手軽ゲームであることは否めず、
かつ現状コンテンツ量も微妙な為ヘビーユーザーの飽きとゲーム引退は間違いなく早いでしょう。
ただしこの手の萌えゲームが好きな人はゲーム内容よりもコミュニティに拘る＝接続　みたいな部分が多々あるので
その辺は実際始まってみないとわかりませんが…

他にケチをつけるならROと違い、1画面上の座標数自体はROより多いですが、
敵キャラや自キャラに数セル〜敵によっては数十セル（そのすべてに当たり判定あり）使っていたりするので
どうしてもそのシステム上、アクション性や戦術に乏しくなる点もあげられます。
1画面に対するキャラクターの比率も大きく、少し人が集まるとごちゃごちゃしてわけが分からなくなります。
さらには2Dゲームでキャラクター比率を大きくすると結果的に世界が狭く感じられてしまうところも大きなマイナスでしょう。
このシステムで得するのはアバター着せ替えの好きな人とそれを売る経営側だけのような気もします。
個人的にこの点を最もROからパクってほしかったのですが残念です。
現状キャラの比率がでかいのに画面解像度をあまり大きくできないのもかなりのマイナス点。
奥深い生産システムもあればゲームにもっともっと深みがでたと思いますがそれもありません。
サブ職を6つも入れられる（パッシブや一部スキルはメイン職でもそのままつかえる！）のも明らかにやりすぎ。
職が少ない上にこういったシステムは本当にうまく調整しないとゲームのドラゴンボール化の元になります。
サブ職は2〜3くらいまでにしておいたほうが各自何を組み入れるか迷うくらいになって丁度よかったと思いますが、
7つもあるとほぼどのサブ職をいれるかは後にテンプレで固定化するでしょう。逆に個性がなくなってしまいます。
この辺の調整やシステム面のアップデートは今後に期待したいです。

昨日発表になり本当に残念に思いましたが、ほんの少しの集客の為にハンゲームと提携する
（そもそもどんなネトゲでもハンゲと提携＝集客できるという神話はすでにじっくりゲームの各接続者数を見ればわかるとおり崩壊している）
というゲームのブランドイメージを著しく落とす愚かな行為をしたので評価は-2点の7点で。
今後正式が始まり酷い課金（特にゲームの寿命を著しく縮めるゲーム内レア装備ガチャや精練系の酷い課金）
になればさらに-1〜-5点くらいはありえます。
基本は良いのであとは開発のやる気＆今後の調整と課金にかかっているでしょう。

このゲームとは関係ありませんが、
それにしても最近は即重課金にして即過疎るいわゆる「使い捨てMMO」のなんと多いこと…
ユーザー側も散々重課金で失敗してる過去を持つ人やそもそもずっと新作ラッシュの中一つのMMOに数万〜数十万とか使えない人も最近は多いので
重課金＝そんなのに大金払うくらいならポコポコでてくる別新作ゲームに即移住という図式が最近は成り立っているような気がします。
重課金で成功させたいならROや最近だとルーセントハートみたいに
初めは低料金から入ってコミュニティを成熟させてユーザーを離れられなくした後に一気に重課金化するしかないのでは？

ユーザーでも製作者でも運営チームでもなく「経営側」だけが一方的に得する方向にしか進んでいないこの業界の方向性に危機感を覚えます。
WoWのようにそれらすべてが一体となりWIN-WINの関係になるように努力し続け、まとめあげることのできる優れた企業、優れたソフトハウスはもうでてこないのでしょうか？
まぁそれを言ったら最近の世の中の風潮と全く同じかもしれませんが…

総評
グラフィック8点　音楽6点　運営チーム＆経営（今のところ）7点　開発6点　ボリューム4点　今後の期待感を含めた総合7点