ファイナルファンタジー14（旧FF14）のレビュー・評価

プレイ期間＝βから今まで
感想＝今まで色々なMMOをしてきましたが、
これほど酷い状態のMMOは見たことがありません。
良いところを探すのが難しいゲームです。
このゲームをするのはお金と時間を捨てているに等しいでしょう。

中身が全く無いのに音楽や映像といった虚飾で飾り立て、
FFというネーミングで、高い金をつけて販売した
スクエアエニクスは、詐欺と責められてもおかしくない程の、
非常に悪質な商売を行っていると思います。

こういった商売を続けるのであれば、今後スクエアエニクスの
商品は消費者から見向きもされなくなっていくでしょう。

特に消費者から見て許せないのは、現スクエニ社長の思想です。
今から4年前、FF14の開発を行っていたスクエニの和田社長が
某ゲーム雑誌のインタビューで、オンラインの常時接続によって
ソフトのアップデートが可能になる事を取り上げて、

｢ゲームメーカーはこれまで、ソフトの開発時に膨大なコストをかけて
デバッグ(バグを発見し、 取り除く作業)をやってきたが、このコストが
軽減されるのではないか｣と発言し、デバグすらしない欠陥品を販売して
販売後に消費者にデバグ作業をさせると言う、ソフト会社としては有り得ない、
消費者を軽視した商売戦略を話されていました。

その結果がこれです。バグだらけの上に楽しめる内容が全く無く、
購入した消費者の大半から苦情が来るような、前代未聞の欠陥ソフト。

FF14に対して、日本国内だけでなく海外メディアや
さらには株主達からも、多数の批難の声が沸き起こっているのは、
和田社長の理念から考えれば、当然の報いと言うべきでしょう。

販売数こそは稼ぎましたが、その殆どが小売に対する出荷数で
実際は商品の大半が売れ残ってる始末。和田社長の商売戦略は、
消費者からの信用だけでなく、小売からの信用に対しても
大きなダメージを与えたと言えます。まさに信用の切り売りです。

また、和田社長のTwitter発言やBlogも拝見しましたが
多数のリストラ推進発言に加え、社長自らが社員を大事にしていないと
見受けられるような、非常に軽率な発言を行っていました。

そしてその発言通りに、今回のFF14では自社開発部の社員を
大量にリストラした為に、人材が足りなくなるという事件が有りました。

大事なシステム部分のプログラミングを、開発途中で外注に丸投げした為に
バグや細かい部分の修正すら自社で行う事が出来なくなり、商品の販売後に
慌てて求人募集を出すという、失笑モノの事件です。

求人内容には、プログラマーだけでなく、プロデューサ業すら含まれており
一度リストラした旧正社員達を「契約社員扱いで」呼び戻そうとするような
恥知らずの行動をも取っていました。当然ですがこういった状態では
社員のモラルも低くなり、仕事自体がいい加減で適当な物になっていきます。
社員を大事にしない企業に、良い製品が作れる筈がありません。

目先の経営だけを考え、無理に社員をリストラして人材を失い。
目先の利益だけを見て、未完成のバグだらけの商品を
販売延期もせずに売って消費者と株主からの信用を失う。

過去の遺産を食い潰している間は、まだ存命出来るでしょうが
失った人材と信用を回復出来なければ、スクエアエニクスと言う企業に
未来は無いでしょう。

現に先日の決算発表では、経常利益71％減の35億円、
純利益36％減の17億と言う、非常に苦しい数字を出した上に、
その会見の場には和田社長の姿が無いと言う有り様。
これで年収2億400万と言うのだから呆れて物が言えなくなります。

ここまで会社を空洞化させた責任を一体どう取るつもりなのか。
和田社長が退任を迫られる日も近いのでは無いでしょうか。