ファイナルファンタジー14（旧FF14）のレビュー・評価

プレイ期間＝8ヶ月
感想＝なんというか最初のコンセプトから大きく（ほぼ180度）違うゲームになってしまった。
ギャザラーが木こりをしたり採掘をして素材を調達
クラフターがそれを使って武器やよろいを作る
ファイターやソーサラーはそれを買って強いモンスターと戦う

ユーザーがそれぞれ好きなプレイスタイルで遊べるゲームだったのだが、スキルや装備品のレベル、の職業制限がきつくなり、ソーサラーならこれ、剣術士ならこれというアイテム（装備品や武器）が1つに絞られ、しかも最強の武器はコンテンツの報酬になって、クラフターやギャザラーの重要性が全くといっていいほど無い。
しかも、戦闘の繰り返しクエストでクラフターやギャザラーの経験値がもらえるという意味不明な仕様。

このゲームの最初のコンセプトであると思うゲーム内（ファンタジーの世界）で生活を送るというMMORPGの醍醐味は完全に失われている。
今ではオフラインゲームをただ大人数でやっているに過ぎない。

生産のあるRPGはFF11、MoE、マビノギとプレイしたが、アイテムの耐久力によって消滅してしまうMoEやマビノギの方が作る楽しみやお金が循環する経済のシステムがきちんと出来ていて戦闘したりモンスターを倒す以外に楽しく遊べる要素がたくさんある。
ff11にしてもff14にしても結局はコンテンツ（ダンジョンやボス戦）を攻略してアイテムを手に入れるというアイテム集めやコンテンツを消化するだけの一本道なゲームになってしまった。
アチーブメントシステムと言う物も結局は指定された条件をこなしてアイテムを貰うと言う天井が見えて上ったらそこで終わりになるコンテンツしかない。
MMOでこのシステムは飽きが早くやり込めるような要素もない。

マテリアシステムは装備品を身につけて経験値を溜めマテリアというアイテムに変換しそれを新しい装備品につけるという、無駄に時間だけがかかる全く楽しくないシステムである。
しかも、マテリアを2つ以上付ける時の成功率が悪すぎてマテリアを何百個も作らないといけない。しかもそんな苦労をして作成してもコンテンツでもらえる武器の方がはるかに性能がいいというやる価値があるのか疑問に感じられるシステムである。

個人的にはオープンβが一番楽しかった。
操作性やチョコボなどによる移動が楽になったりと良い部分もあるが、根幹のFF14というゲームが何処へ向かっているのかさっぱり分からない。
ユーザーからの要望でとりあえず作って見ましたみたいなコンテンツや改変が多く最初のコンセプトが見えなくなり、ちぐはぐで非常にバランスの悪いゲームになってしまった。
特に戦闘したりダンジョン等のコンテンツをクリアーする事しか頭にない、いわゆる脳筋の意見に左右されすぎて、ギャザラーやクラフターは廃止にしてもいいんじゃないかと思うくらい中身の薄いゲームになってしまった。
コンテンツはレベル上げなどただ階段があるだけで登りきったその先には何も無かった。
コンテンツもただ難易度（レベル）の高い敵を置くだけで全然楽しくない。

パッケージ代金分は遊べたかなという感じですかね。
パッチ1.19以前までは楽しかったので3点つけておきます。
運営、開発の対応は努力はしているとは思いますが、バグがなければ、それが楽しいとかバランスが取れているとか二の次でどんどん実装してきます。
楽しい良いゲームを作ると言う姿勢ではなく、フォーラムなどでのユーザーの文句や批判などを解消する為だけの行き当たりばったりな改変に正直耐えられなくなりました。
新生前にもう一度βテストをやると言う事なのでその時の仕上がりで復帰するかどうか決定したいと思います。
正直、宅配が無く倉庫も増やせない現状や、ゲームバランスやゲームの仕上がり具合を考慮しても課金してまで遊ぶに値するゲームには感じられません。
いっそ新生までサービス停止にして開発に専念したほうがいいと思う。

2011/12/8　更新