ファイナルファンタジー14（旧FF14）のレビュー・評価

プレイ期間＝20時間
感想＝
真剣にプレイしてみて、もっとも酷いと思われたのは以下の３つ。

�@レスポンスの遅さ
これが全てを台無しにしていると言っても過言ではない。
動画で見てもわからないが、何をするにも数秒間ディレイがかかる。
クローズβから声高に言われていたことだが、改善する気配はまったくない。
なおレスポンスの遅さはスペックによるものではなく、ハイスペックの人も同様の遅さに見舞われる。
海外プレイヤーがもっとも萎えた原因でもある。（海外プレイヤーはアクション好きなこともあり、レスポンスの遅さを何より嫌う）

�A戦闘
FF11に比べると、圧倒的にテンポは早くなった。
その代わり操作を頻繁に行う必要があり、戦いながらのチャットはまず不可能。
最大のマイナスポイントは同期のずれ。簡単に言うと、

スキルボタンを押す→敵のHPがおもむろに減る→ログにダメが表示→スキルのモーションを行う

という流れになっている。
このおかげで、スキルが当たる前に敵が死ぬというのは日常茶飯事（というか毎回）であり、さらにログでは死んでいる敵をポコポコ殴り、敵が消えた瞬間おもむろにスキルモーションを中断するというありさま。（振りかぶった武器を振り下ろさず、いきなり棒立ちになる）
いつダメが入ったかすらよくわからないため、爽快感は皆無。
なお、全ての敵は近距離よりはるかに強力な遠距離攻撃を持つため、弓使いも魔法使いも、敵の目の前で戦闘するしかない。
さらにPTメンバーを選択してケアルをかけることすらまともに出来ないため、（ＰＴメンバーをターゲットするマクロが存在しない）戦略とも無縁。
正直言って、テンポが遅くともチャットしながらほぼオートで戦えるFF11のがまだマシだったと思う。
MMOでもっとも重要なのは戦闘。これさえまともだったらまだ遊べたと思うのだが・・・。

�Bチャット
ＦＦ14は面白いと言う人のほとんどが、「ワイワイＰＴ組んでやれば面白い」と言う。
しかしFF14では、なんとチャットタブの分割すら不可能である。
FF11ほどログ凝視ゲーではないにしろ、ログに表示される情報はかなり多い。
当然戦闘ログの非表示設定は可能だが、チャットタブが分割できない以上毎度設定しなおす必要があり、満足に情報を見ることすらできない。
生産中にチャット出来ないどころか、チャットを見ることすら出来ないのもどうか。（そもそも生産自体、まったりとは程遠い超マゾ使用。MMOの生産は大抵マゾだが、ここまで酷いのは未経験）
チャットツールとしても二流。いや三流以下。

ネタでバカにしている人はともかく、真面目に評価しても出来の方はかなりひどい。
上にあげた３つだけでは済まず、草１本１本まで地形が完全に一致するコピペマップ（しかも全マップの９割以上がコピペである）、アイテムソートや検索すら出来ない、数え切れないバグ、突然のクラ落ちで強制終了など問題点は多く、クローズβから半年にもなるのにまともな方向に改善されたものは１つとしてない。

グラフィックと世界観だけはそれなりだが、どこに行っても完全に同じコピペマップ、常用漢字ですらない謎の漢字表記、機械翻訳したかのようなおかしな日本語がそれらを完全にぶち壊している。

接続者数もオープン直後の金曜夜ですら海外含めて3万人と、ありえないほど少ない。（念のため、FF14は外人と同じ世界でプレイするゲームである）
ちなみにライバル宣言したネットゲーム「World of Warcraft」は、アメリカを始め全世界でプレイされているが、中国内だけで同時接続100万人を超えている。アメリカ他を含むと、当然その数倍に膨れ上がる。
６年以上も前に始まったネットゲームですらまだ数万人接続しているというのに、あまりにも少なすぎる。

プレイ費用は、パッケージ代8,000円（おそらく急激に値下がりする）、月額1,300円（キャラ１体だけ）、キャラを１体増やすたびに月額300円がさらにかかる。３キャラやろうと思ったら1,900円。
なお、パッケージについているシリアルコードは、一度使用したらそれまでのため、未使用でないと売ることは出来ない。
もうすでに使用済みのパッケージが、100円で買取られている。
つまらないからと言って売ることすら不可能。良く考えてから購入しよう。
ファイナルファンタジーの名前に釣られてはいけない。