ファイナルファンタジー14（旧FF14）のレビュー・評価

プレイ期間＝オープンβ＋先行正式〜

どうしてこうなった。
という点をつらつらと書こうと思う。

1)音楽
FF11の時のように、場の心象風景を繊細に描いたような、
イメージにマッチする音楽。それも上等なものを期待していたが、
これは一体なんなんだ？頭の片隅にも残らないような量産音楽だ。
何も訴えるものが無いし、何も感じるところが無い。
見ている風景に対して、この音楽が適当だとどうして思えたのか？
高品質な映像の足を完全に引っ張っているどころか、破壊している。
担当者は、本当に死んで詫びて欲しい。

2)世界観
グラフィックの品質としては、これ以上ないものに仕上がっている。
しかし、だからこそよくわからない。
延々と続く草原(砂地、森)に、一体何の面白みがあるというのか？
周辺で暮らす人々の息遣いや、生活音が何も聞こえてこない。
そこで起こった歴史や、文化が一向に見えてこない。
無味無臭の世界に、一体何を見出せばいいのだろうか？
私の目には、何もない空間が映っていたかのようだった。
担当者は、もっと本を読んで欲しい。

3)リーヴ
一日に行える数が限定されているクエスト。
冒険者ギルドで受諾することができるが、
適正レベルに合ったリーヴは、街内で約2日に3つしか受けれない。
街は3つあり、最大で9つ受けれることにはなる計算だが、
他の街に徒歩で行く際は片道15〜25分かかる。
これがソロなら、少し我慢すれば問題ないのだが、
しかし、集団で行動する場合は、この制約が致命的になる。
仕方がないので、テレポという転送能力を発動させることになるが、
アニマというポイントを消費することになり、そしてすぐ尽きてしまう
そのために、「テレポしてくれる人が居なければ、リーヴしたくない」
という考えが生まれてきてしまっていた。
お人好しがテレポをしている光景をよく目にするが、その人の
アニマもすぐに底をつき、黙り込んでしまう所を目撃した記憶がある。
仲間の為にアニマを温存するという自己犠牲は、引退を早めるだけだろう。
そして肝心のリーヴ本体だが。敵を数匹倒すだけ、というもの。
そこには何の感動もない。ただ、数匹敵を倒すだけ。
敵の強さを選べはするが、しかしそれだけでしかなかった・・・。

4)生産
私は料理以外の生産スキルを12以上にしたが、
これを物好きだと思って、捉えて欲しくない。
全てのスキルを上げないと、先に進めない構造になっているのだ。
例として木の盾(初期盾)を挙げてみよう。
これを生産するための材料は、木の板2枚、鉄板、革紐、鉄釘、鉄鋲、土と風の元素。となる。
そしてこれらの素材は、元素を抜かして全て制作物だ。
木の板は木工士が加工したもの、鉄板は甲冑士が加工したもの、革紐は革細工士が加工したもの。鉄釘は鍛冶士が加工したもの、と、あらゆる職業の力を結集して、初めて完成するのだ。
それだけではなく、鉄は採掘し、革は羊を狩った皮をなめし、木は伐採し、資源を確保しなければならない。しかも数時間がかりで。
それでも、これが高値で売れたなら、頑張り甲斐もあるというもの。
そう思って、スキルを上げてきたが、ふと気づいた。
あと何十個、木の盾を生産したらスキルが上がるのだろうか？と。
職業ランクとしては素人レベルの話で、これである。
スキルランクが上がるごとに、ぐんぐん増えていく必要経験に、
私は驚愕した。この繰り返しを他の生産でも行わなければならないのだ
すると計算して、どれぐらいの時間になるというのだ・・・？
・・・なんとも、恐ろしい話だ。人生が終わってしまう。

ある一方では、面白いゲームかもしれないが、
人生を棒に振りたくなければ、やるべきではない。
そう、私は悟った。