三国志Online

プレイ期間＝cβ〜oβ
感想＝KOEIの失策

信長、大航海、三國志と歴史スペクタル系と言えばココしか思い浮かびませんね。
今回が同社ＭＭＯ初参加になるのですが、正直な所、三國志Onlineは運営の失策が目立ちます。
受け取り方は個人差もあって千差万別ですが、昨今のＭＭＯにおいては時代に合わないシステムだという評価が多くなりそうです。
確かに企画者の意図も一応には理解できる部分もあり、こういった狙いだろうというのも想像は付きます。
しかしながら、大半の人には古い・非効率・もどかしいと言われるのが現実でしょう。

�@戦闘時の倦怠感
戦闘時の爽快感が全く無く、あたかも１対１のターン制バトルをしているような感覚は減点大でした。
数百匹、数千匹の敵を狩り、スキルなりLvなりを成長させていくというＭＭＯの基本仕様で、戦闘に費やされる時間が長ければ苦痛にしか感じられません。
サクサクと敵を倒しながら数をどれだけこなすか、ＭＭＯ慣れしている人ほど作業感さえ沸いてくる傾向が強いのです。
戦闘モーション・移動速度のどちらもが通常のＮＰＣ戦闘では遅過ぎる感がするので、ＰＣの成長自体に楽しみを見出せなくなってしまいます。

�Aアイテム流通面
また他ＰＣとの交流を持つ主な要素の１つでもある露店システム。
これが数年前のものと同等の仕様になっています。
放置は出来ない、陳列しても取引窓を開いて手売りというスタンス。
確かに手売りなら会話が生じ、コミュティを広げる窓口にもなり得ますが、単純な金策を目的とする人や時間が限られた人には不便極まりないです。
何より手売りで生じる会話を楽しめる人以上に、それらを手間としか感じない人が圧倒的に多いのが現状です。

�B初期投資の高額設定
通常、課金方式に限らずにオープン当初は集客に力を入れるのが基本的な戦略です。
どういったＭＭＯなのか試してみようと思う人が多いほど、プレイヤーや課金者も多くなるのは当たり前の事でしょう。
今回の金額設定は敷居の高さを無闇に感じさせてしまい、インストールの時点で無料期間限定と判断させてしまう事に一役買っています。
無論、内容に自信もあってコンテンツが豊富なタイトルなら構わないかもしれませんが、現状の三國志では合戦以外に押しが無く、その合戦も日時限定で入口も狭く、それなりのスペックが要求されるものです。
そして、お世辞にも参加さえすれば全員が楽しいと思えるかと言うと、必ずしもそうではありません。


合戦を中心に考えての戦闘・移動スピードの加減、古き良きＭＭＯに習っての流通方法、元からジャンル的にユーザーを選んでしまうタイトルだという事での金額設定。
全ては一応は理解は出来ますが、これが受け入れられるかどうかまでは別の話に他なりません。

内容は決して悪くは無く、個人的には課金しても良いと思える出来ではありました。
ただ人がいないＭＭＯには楽しみを見出せないので、正式開始一ヶ月間で様子を見るのが懸命に思えます。
合戦メインであるならば、より一層そうするのが無難でしょう。

期待していただけに人口が多くなりそうにない運営の方針にガッカリしました。
合戦を基準としないバランス調整、対人以外のメインとなり得るコンテンツが追加されなければ継続は厳しそうです。
早期の軌道修正を願っています・・。