グモンジ

プレイ期間＝2日
感想＝
低評価ばかり並んでいるので、どんなクソゲーかと思えばとんでもない。
食物連鎖や自然循環を取り込んだ本格的な箱庭シミュレーション。

ピュアツーピュアのMO(MMOではない)で、自分のPCが自分のワールドのサーバーになり、公式サイトがSNSとなっている。

過疎だから評価が低いというのはズレてる。
キャラクターがレゴ調なので一見低年齢層向けに見えるが、かなり高度なアルゴリズムを使っており、そもそも子供が遊ぶレベルを上げるだけの単純作業ゲームと同列に扱う事自体に無理がある。

自分は草原マップで始めたが、最初は雑草だとか数種類の植物だけ。そのうちグモンジの木から、種や、草食・肉食動物の卵が生まれる。種や卵を孵して放置しておけば勝手に捕食を始める。
また動物は移動時に植物の種を運び繁殖を助ける。
他にも海で占められたマップ、砂漠や高山などのマップがあり、それぞれ繁殖しやすい動植物が変わる。

同様に、空気中にある程度水蒸気が増えると雲となり、移動しながら雨を降らす。地面に吸い込まれた水分は土地を侵食しながら高い所から低い所へ流れ川になったり、地下水になったりする。
この侵食具合が実にリアルで、ちゃんと固めておかないと角は削られ、下流には土砂が堆積していく。

土地の造成はプレイヤーの分身であるロボットを使って行えるが、
それ以外にもエージェントというBOT機能もあり、スクリプトを書けば、勝手に雑草を刈ってくれるエージェント、狩りをしたり、来訪者に挨拶や受け答えするエージェントも作成できるし、既存の動物に独自のAIを割り当てる事もできる。

動植物の死骸は毛・骨・葉・木などに変わり、加工してアイテムを作成できる。
(放っておくと風化して土の養分となって消える)
アイテムにはロボットが身につける服・靴・かつらや、椅子・机・看板といったインテリア、ボール、オセロの駒といったおもちゃなどがある。
またギター・ピアノ・ハンドベルなどの楽器も作成でき、キーボード鍵盤でリアルタイム演奏ができる。
紙飛行機を作れば高い所から滑空でき、ムチを作れば動物に騎乗して移動できるようになる。

妙にリアルでハードルの高い部分もあるので、一般ウケは難しいと思う。本来ならこういったプログラムは個人や研究レベルのお遊びでこそ作れる物で、それを損得勘定で動かねばならぬ企業が運営している事に驚く。

オンラインでまともに遊べる箱庭ゲームがないという方も試してみる価値は充分にある。

ただ、人数だけ見ると終わってると言えるくらい過疎は事実ですが、
元々オフラインのゲームに通信機能つけているので、オフゲーのつもりで遊ぶには全然問題ないと思います。

※追記　2010年4月30日をもって終了いたしました。
オフゲーなり何なり他の形でも出れば良いのですが、
これだけ評価の分かれるゲームシステムなので難しいでしょうね。