ロストサーガ

プレイ期間＝2ヶ月

　まず秀逸だと思ったのはHPが0になったら即死ぬわけでなく、その状態から攻撃を受ける毎に身につけている装備を１つずつ落とし、裸の状態になってから攻撃を受けてようやく死ぬというシステム。これにより単純に威力の高い攻撃だけ繰り出していれば良いということにはならず、状況を見極めての行動する必要が出てくる。
　また、落とした装備は一定時間で消えてしまうが、他人（敵）の装備も拾って装備することができるため、仲間が上手くカバーして攻撃を食らわないようにすれば、HP0の状態でも戦い続けることができ、チームワークが重要になる。

　他に特筆すべき点として、使用できるキャラクターが多いことが挙げられる。近接・遠距離・魔法・特殊（その他）というカテゴリーに大雑把に分けられてはいるが、同一カテゴリー内でも使用感はかなり異なっている。例えば遠距離のキャラクターでも射程が他に比べて長い、ダウン追撃可能、複数の敵に攻撃可能、リロード（弾込め）の必要がない、連射力が高い等、それぞれ特色がある。そして何より、これだけ多量のキャラクターが居るにも関わらず、全く使えない（何かの下位互換になってる等）のキャラクターが殆ど居らず、状況を考えて使用すればどのキャラクターでも活躍できるのは素晴らしい。

　操作が単純というのも大きな特徴で、立ち回りに使用するのは移動用のキーと攻撃・防御・ジャンプの3つのキーのみである（キャラクタ固有のスキル4つはこのキーの同時押しで発動可能。もちろん他のキーに設定もできる）。これは通常ゲームが単調になるというデメリットも孕んでいるわけだが、このゲームは上記の多様なキャラクタを戦闘中任意のタイミングで切り替え可能というシステムによりカバーしている。
　格闘ゲームのように複雑な操作を取り入れることなく、ゲームの幅を広げるこのシステムは非常に面白い。

　最後に課金関連についてだが、お金をかけるほど強くなる…というわけでもなく、どこにどれだけお金を使うかはユーザーの自由度が高い（本来どうかと思うがずっと無課金でも問題なく楽しめる程度）。最近は拝金主義のような運営ばかりで嫌気がさして来ていた自分にとってはこれが一番大きいかもしれない。
　もっともこのゲームにもクジ引き（所謂ガチャ）はあり、それでしか手に入らないキャラクターや装備もあるのだが、ネトゲである以上もうこれは仕方ないのかもしれない。それにこれらがゲームバランスに影響を与えるほどではないので良心的な方だと思う。